ハノイの塔(前のテーマ)では『ハノイの塔のディスク全てが移動できた時、今の宇宙が消滅して、新しい宇宙が生まれる』何て話をしたものだから、子どもたちが家に帰って話した内容は・・・
宇宙が消滅するんだよ!
だったらしい。
で、先々週から始まった今回の実験では、子どもたち、家で
謎の白い粉を使った実験
と言っているに違いない。
怪しい。怪しすぎる実験教室。
さて、先週、重曹、クエン酸、食塩、砂糖、小麦粉のどれかが謎の白い粉の成分だと伝えました。
子どもたちは、それぞれに水をかけたけど、泡が出なかった。けれども全部混ぜて水をかけたら泡が出たところまでやりました。
その結果からどうやら謎の白い粉は何種類かの粉が混ざったものだと分かりました。では、どうやってどの粉が混ざっているのか解明できるかを今回、考えてもらいました。
子どもたちのアイディアは・・・
・5種類の粉から1つずつ外しながら調べる
・組み合わせながら調べていく(例えば、塩を中心にして、塩と砂糖、塩と重曹みたいな感じ)
・適当に組み合わせる
という感じでした。
で、5種類の粉を混ぜながら実験。
結果は・・・
重曹とクエン酸
重曹とクエン酸と小麦粉
重曹とクエン酸と食塩
重曹とクエン酸と砂糖
の組み合わせで泡が出たとのこと。
この結果から共通している重曹とクエン酸が泡を出した原因ということが分かりました。
そこで『実はこの謎の白い粉は重曹とクエン酸ともう1つ、全部で3種類の粉からできています。もう1つはどの粉でしょうか?』という問いかけをしました。
色が少し茶色っぽいから小麦粉と小麦粉説が有力。それぞれ予想した粉を混ぜて、自分たちが予想した謎の粉を作ってもらいました。
それを水を入れた軽量カップに投入してもらいました(ここでは製氷皿ではなく、軽量カップで盛大にやってもらうことにしました)。
まぁ、大騒ぎ。大騒ぎ。大騒ぎ。
で、僕が前で謎の白い粉を水を入れた軽量カップに投入して、自分たちのものと比べてもらいました。
その結果、もう1つの粉は小麦粉と分かりました。
上の写真は謎の粉の場合と重曹とクエン酸と塩を水に入れた後の様子です。塩や砂糖は水に溶けるので透明な泡ができます。一方、小麦粉は水に溶けないので粉が軽量カップの壁についたり、水が濁ったりして違いは明らかです。
先々週の段階では、重曹とクエン酸を混ぜて水をかけると泡がでることが導き出せれば、良いと思っていました。
家で実験してきた子どももいたのと当初の2~3倍時間がかかって、中途半端に時間的な余裕が生まれたので、3種類全部突き止めてもらうことにしました。
ここに至って、3つ目の粉を小麦粉にしたことが生きてきました。
他は一応水に溶けるが、小麦粉だけ溶けない。そんな異質なものが、思わぬ威力を発する。
今回はどこかにトリックスターを入れると面白いことが起こるという良い例となりました。
3週間に渡る楽しい謎解きでした。