ヒッチハイク記11 大阪滞在その1 | 心理コンサルタント&セラピスト 国本裕美

心理コンサルタント&セラピスト 国本裕美

「”物理学的”心理学」を習得し、数々の悩みを素早く解決し、多くの人生を劇的に良い方向へと導いてきた心理のプロフェッショナル。

3月1日(木) ヒッチハイク31日目

今日は中原さんのご厚意で、大阪方面に行くトラックに乗せてもらえることになっていた。
中原さんは、株式会社イトキュー(http://www.itokyu.com/)というトラック運送会社の2代目社長。

今日のお昼の便でちょうど大阪方面に行くトラックがあるという。

大阪までヒッチハイクする手間が省けたので、ありがたくご厚意に甘えさせてもらった。

午前7時過ぎ起床。

布団をたたみ、朝ご飯をいただき、中原家のみなさんにお礼を言って株式会社イトキューまで中原社長と一緒に向かった。

家から車で15分程度の距離。

荷物を降ろし、社員の方々に挨拶しながら私は社長室に通してもらった。

中原社長は、誰かよくわからない若い女の子を連れて出勤されたので、社員から「愛人を連れてきたの?」と聞かれたそうです。笑

奥さん、この会社で経理で働いていらっしゃるんですけど!!!

もし愛人だったら、ある意味すごい度胸ですよね??ww

朝礼の時、私の話を社員の方々にもしてくれたみたいで、朝礼後びっくりして話を聞きに来る方もいらっしゃいました。

「本当にヒッチハイクでここまで来たんですか?」

「襲われなかったんですか?」

「何でヒッチハイク始めたの?」

「ご飯とか洗濯はどうしてるの?」

などなど、質問攻めにあった。

大阪行きのトラックが13時に出ることがわかり、それまで時間があるので何かする?ということで、輸送する中でもお花を扱う部署で働いていらっしゃる方と一緒に時間を過ごさせてもらえることになった。

そこでは、中原社長の実のお姉さんがいらっしゃいました。
お姉さんと、もともとはお姉さんの友人の仲だった方が2人で切り盛りされているみたいでした。

株式会社イトキューが扱うお花の種類や、実際にどんなお花が運ばれているのか見学させてくれた。

花屋さんに立ち並ぶお花ってこういう運送会社を経由して並ぶんだなーと、めちゃめちゃ社会勉強になりました。

お姉さんも、お姉さんのお友達も人柄がすごく良い方達で、仕事が忙しいにも関わらず私に気を遣ってくれて、積極的に話しかけてくれたりお茶を出してくれたりした。

お昼になって、少し早めに中原社長と一緒にご飯にいくことになり、近くにある海の幸を扱った定食屋さんに連れてってくれた。
そこには、中原さんお母さん、奥さん、お姉さん、お姉さんの友人もいらっしゃった。

そこで頼んだ海鮮定食は、お刺身や天ぷらがたっぷり盛ってあって、ほんまに贅沢なランチでした。

中原さんの奥さんは、顔立ちがはっきりしたモデルさんかと間違うような美人で、中原さんと一緒に会う人みんなが「奥さん美人だよー」と褒めていた。

中原さん、なかなかやる。

豪勢なお昼ご飯をごちそうになり、会社に戻るとそのまま大阪行きのトラックに乗ることになった。
女性ドライバーで中原さんがドライバーさんも厳選して下さったそう。

中原さんや、奥さん、お姉さん達にお礼を言って、別れを告げた。

奥さんが私に、窓越しにお菓子を投げてくれた。
ありがとうございました!!

午後1時、福岡県糸島市、出発。

ドライバーのお姉さんは、出発直前に私を乗せて欲しいと中原社長に頼まれたらしく、あんまり状況を理解していなかった。

中原さんと私との出会いのきっかけや、どうして私が大阪に行こうとしているのかなどの自己紹介から始まった。

お子さんが1人いらっしゃって、離婚されてからは女一人で子育てされているそうだった。
今はご自身のお父さんと3人で暮らしているらしい。

女性で長距離トラックのドライバーをされている方は珍しいな、と思った。
一度家を出ると、長距離なので2,3日家を空けることもあり、運ぶ荷物によっては重いと降ろすときにかなりの重労働になったりするからです。

お姉さんは、車の運転が昔から好きだったらしく、長距離トラックのドライバーは昔からの夢だったそうです。

どんな方か全く知らされないまま私も乗せてもらったけど、さすが中原さんの会社のドライバーさんだけあって、人柄も良かった。
話を聞くのも話すのも上手で、「女性」っていうのが大きかった。

今まで私も何人かの長距離トラックのドライバーに乗せてもらったけど、全員男性だった。

初めて女性に乗せてもらって思ったこと。

女の人は男性に比べて気配りが上手い!

寒くない?
お腹すいてない?
眠くない?

性格もあると思いますが、やっぱり女性って細かい所に気配りができるし、長旅で疲れている私にとってはすごくありがたい気遣いだった。

途中、福岡県から山口県に渡ったすぐのサービスエリアに止まって、お菓子とラーメンをお土産で買ってくださった。
よくよく聞くと、中原社長の配慮で、私に「福岡県のお土産を何か買ってあげて」と言われていたそうでした。

しかも夜ご飯代まで中原さんはドライバーさんに預けて下さっていた・・・

お世話になっている身なのに、対応は【いたれりつくせり】でした・・・・

中原社長に感謝ですTT

ドライバーのお姉さんとお話する中で、問題が発生した。

トラックに積んでいる荷物を取引先まで降ろしに途中で高速を下りなければならない。
その時間を考えると、大阪に着くのが次の日の深夜4時、5時になることが判明。

早く帰りたい私は、どうしても今日中に大阪に着きたかった。
一回実家に寄って、しばらく引きこもってから東京に帰ろうと思っていた。

そうすると高速を下りる前のサービスエリアに降ろしてもらい、他の車に乗せてもらう方が時間短縮になると思って、お姉さんにお願いして、広島県の福山東サービスエリアで降りることにした。

そこを下りたのが夕方の7時頃。
お姉さんと一緒に夜ご飯を食べ、心配だから何かあったら連絡してね、と連絡先を交換しお礼を言って別れた。

ご飯を食べた後、ヒッチハイク開始。

まだ広島なので長距離を移動したいと思い、長距離トラックの人に的を絞った。

夜なのでなるべく男の人一人の車は避けたいと思ったけど、長距離トラックに乗る女性ドライバーは見つけるのは難しい。
仕方ないので、なるべく安心できそうな人を探していった。

20代後半の若い男性ドライバーを発見!

「すみません。大阪まで行きたいんですけど、途中までで良いんで乗せてってもらえませんか?」

優しそうなお兄さんだったので声をかけてみた。

「大阪のどこですか?」

「新大阪に行きたいんですよ。吹田サービスエリアって通りますか?」

「あ、通ると思います。良いですよ。」

「ホントですかー??ありがとうございます!!!」

一発目に声をかけた人からOKをもらい、テンションがあがった。
しかも目的地まで一直線で行ってくれるので、順調そのものだった。

19時の時点で広島県にいるので、大阪にはたぶん夜中の12時前後に着くことを予想した。

実家は最寄り駅からバスで20分かかるような不便な所にあるので、とりあえず今日は新大阪に住む友達の家に泊まることになった。

乗せてくれたお兄さんは、以前佐川急便のドライバーさんをされていた。
茨城県で一人暮らしされている方で、ちょうど眠かったらしく眠気覚ましに話し相手が出来て良かったと歓迎してくれた。

私が途中で眠さに耐えられなくなり、寝てしまった。
すると兵庫県に入る手前らへんでお兄さんに起こされた。

「実は僕が地図を見間違っていて、吹田サービスエリアには通らないんですよ。」

「え!?!?そうなんですか??」

吹田よりももっと北の道を通るらしい。
なので、この次に通る、兵庫県の西宮名塩サービスエリアがその分かれ目になるから、と急遽西宮名塩サービスエリアに入った。

そこで降ろしてもらったのが夜11時半。
大阪の一歩手前で降ろされた。
あと一歩やっ!!!

教習所で右の車線を走ってしまうくらい運転ができず、道をよく知らない私でも、地図を見ると西宮名塩から吹田のサービスエリアはなかなか行く人がいない場所にあることが分かった。

お兄さんがもう少し手前で気づいてくれたら、大阪方面に行く車がたくさん通るサービスエリアに入れたのかもしれないけれど、西宮名塩からだと、大阪方面に行くがあまり通らない道にすでに入ってしまっていた。

今までの経験から何とかなるだろうと思いながら、大阪ナンバーに片っ端から声をかけていった。
夜中11時半なので、車自体は少なかったけど、大阪ナンバーの車はあることはあった。

しかし、全滅!!!!

心配してくれたおじさんが、

「滋賀県の草津まで行ったら大阪まで行く人はいるんちゃうか?草津やったら連れてったるでー」

と言ってくれたんですが、回り道をしても、草津についたら深夜の1時、2時になりそこから車を探すとなるとそれも今と同じくらい大変になると思ったので、諦めずにここで声をかけ続ける事にした。

おじさんにお礼を言って別れたあと、若い男の子3人組の車に声をかけてみた。

「すみません。大阪まで行きたいんですけど、途中までで良いんで乗せてってもらえませんか?」

「えーと・・・大阪のどこですか?」

「吹田のサービスエリアです。」

「遠回りするけど、いっか。良いですよ。」

「ホントですかぁ??ありがとうございます!!!」

鳥取県まで卒業旅行に行っていた大学生3人組で、これから家に帰る所みたいだった。

行き先は忘れてしまったけど、吹田サービスエリアを通っても帰れることは帰れるらしく、遠回りになるけど、親切に乗せてくれることになった。

「あのー・・・新大阪まで行きたいんですけど、そっちは通ったりしないですよねぇ??」

吹田のサービスエリアで降ろしてもらっても、新大阪まで乗せてくれる車をまた見つけないといけない。
時間的にも夜遅いので、ダメ元で厚かましくも聞いてみた。

「新大阪は高速下りるからちょっと・・・・」

「あ、でもガソリンなくない?」

「あー・・・一回ガソリンスタンド寄らなもたへんなー。」

「じゃあガソリン入れたいんで、良いですよ。新大阪まで。」

「本当ですか???ホントにありがとうございます!!!」

わー!!!!超ラッキー!!!!
今日はほんまについてました。
ありがとうございました。

3人は、映画館でバイトをしていて意気投合したバイト仲間らしいです。

新大阪の高速バスのバス停で降ろしてもらい、お礼を言って別れを告げた。

結局新大阪に着いたのが、深夜12時半。
友達の家までスーツケースを引きずりながら歩いた。

今日も無事目的地まで着きました。
中原社長、私を乗せて下さった長距離トラックのお兄さんとお姉さん、大学生3人組、本当にありがとうございました。

いつ着くのか?いつくるのか?とハラハラしながら起きて、私を待ってくれていた友達にも感謝します。

みなさん、ありがとうございました!!!!