ヒッチハイク記10 福岡県その2 後半 | 心理コンサルタント&セラピスト 国本裕美

心理コンサルタント&セラピスト 国本裕美

「”物理学的”心理学」を習得し、数々の悩みを素早く解決し、多くの人生を劇的に良い方向へと導いてきた心理のプロフェッショナル。

2月29日(水) ヒッチハイク30日目

(前半続き)

目の前にコンビニがあった。

そこで大好きなパンを2個買った。
誰も止まってくれないイライラからまたやけ食い笑

コンビニの前で立ちながらパンを食べていると・・・・

「すみません、さっきそこでヒッチハイクしてましたよね?」

「は、はい。」

「僕、この近くに会社があるんですけど、今仕事がひと段落ついて抜けれるんスよ。もし良ければ糸島まで送りますよ?」

「えーーーーー???本当ですか??ありがとうございます!!でもどうやって私を見つけてくれたんですか??」

「さっき車で通りがかって、「糸島」って見てたんですよ。で、今お昼ご飯をコンビニに買いに来て、まだいるかな?って見てみたら、いたんで声かけてみました。」

「そうだったんですか・・・本当にありがとうございます。」

「今車取ってくるんで、ココで待ってて下さい。」
そういって、お兄さんは車を取りに、会社まで戻ってくれた。

本日2人目の神。

こんな偶然ってあるんやなぁー・・・・もし私がコンビニを出てすぐに移動しながらパン食べてたらお兄さんに会わなかったし、お兄さんもちょうど良いタイミングで昼ご飯を買いに来なかったら私とまためぐり合わなかった。

これでやっと糸島にいける!!!!!

やったー!!!!!

はしゃぎながら待つ事15分。

お兄さんなかなか来ない。

ホンマに車を取りにいってるんやろうか・・・・

ホンマに戻ってきてくれるんやろうか・・・・

ちょっと不安になってきた。

さらに5分後、お兄さんは現れた。

スーツケースを乗り込ませて、助手席に乗せてもらった。

「どこから来たんですか?」

「東京です!」

「へー!東京から?すごいなぁ・・・・!」

お兄さんは、こうやってヒッチハイクしてる人を一回乗せてみたかったらしかった。
会社の仕事自体も暇だったらしく、こっそり抜けてきてくれた。

抜け出しているのがばれたらまずいので、もし会社から緊急の電話があれば引き返さないといけなくなるかもしれない、と言われ、内心ひやひやだった。

中原さんに電話して、車に乗れた事と、運転してくれているお兄さんに変わって待ち合わせ場所を伝えてもらった。
お兄さんは糸島には1度しか行った事がなかったみたいで、あまり詳しくなかった。

お兄さんは、28歳で結婚していて、子供が一人いた。
今の会社には大学卒業後から勤めているので6年目だと言っていた。

糸島は意外に近くて、20分後に着いた。

お兄さんに何度もお礼を言って、別れた。

午後2時、糸島到着。

中原さんに電話すると、仕事が残っているので、もう少し待っててくれと1時間後に会う約束をした。

私はブログを書きたかったので、ちょうど良かった。
中原さんとは、TSUTAYAで待ち合わせしていて、その2階がネットカフェだった。
そこで1時間ブログをひたすら書き続けた。

1時間後、中原さんが私のいる所まで迎えに来てくれた。

中原さんは、オシャレでスポーティな格好をしていた。
笑顔が素敵で、やっぱりそのトークは面白かった。

車に乗り込み、何をするのか全く話をしていないまま、車は発進。
中原さんの中で、観光コースが出来上がっているみたいだった。

まず止まったのが、ペットショップ「Dog Studio Maple」。

ペットショップ!?!?中原さん、動物飼ってるんかな???

そう思ってついて行くと、そこの店長さん、鍬野隆秀(くわのたかひで)さん(http://www.facebook.com/takahide.kuwano )と中原さんがお知り合いで、
私を紹介してくださった。

鍬野さんは、中原さんにとって親友であり、兄弟みたいな存在で、
「自分の大事な人は、絶対鍬ちゃんに紹介するんよ。」って言ってました。

鍬野さんはペットショップの店長もされている傍ら、心理学にも興味をもっていらっしゃって、たくさん本を読まれたり、セミナーにも参加されていらっしゃるみたいだった。

そのせいか、話をしても雰囲気が柔らかいので話しやすく、こっちが勝手にべらべら話ししてしまうくらい聞き上手な方だった。
多趣味でサーフィンをしたり、海外旅行にもたくさん行かれているみたいだった。

「ヒッチハイクで糸島まで来たんよー」
いきなりそう言って私を紹介する中原さんの言葉に心底驚いていた。

心理学に興味がある、ということで、話は盛り上がった。

夜にまた一緒にご飯を食べよう、と話を切り、別れた。
夜は何やら、宴会が開かれるらしい・・・
楽しみだ!!

そして、次に向かったのが、同じ糸島しないにある、「有限会社北伊醤油」という醤油工場。
そこの6代目社長の方と、中原さんがお知り合いだった。

工場内を見学させてもらい、醤油ができるまでの過程を勉強した。

醤油工場の見学とか、人生初めてなので興奮した。

北伊醤油で製造している、数種類の醤油の味見もさせてもらった。
刺身醤油や濃口、薄口など、8.9種類くらいあった。

どれも美味しくて、欲しくなった。

工場見学の後、6代目社長と一緒に3人で近くにある獲れたての海の幸が食べられるお店に行った。
糸島は海に面しており、海の幸、山の幸、両方食べられる、ということで観光客が年々増えているらしかった。

そのお店は6代目社長の知り合いが経営している所らしく、牡蠣ご飯をサービスしてくださった。
獲れたてのぷりっぷりの牡蠣とホタテ、サザエを焼いて食べた。

1万円の旅にしては贅沢すぎた…・

そこで、6代目社長にお礼を言って別れ、次に夫婦岩がある海に連れてってくれた。
三重県でもあった夫婦岩。
糸島は綺麗な海だった。
空気も綺麗で、田畑も広がっていて、思ったよりも田舎だった。

海で中原さんと写真を撮った後、北海道出身のアイヌ民族の方が作るハンコ屋さんに連れてってもらった。
その人が作るハンコに品があると有名で、人気があるそうです。

あいにくお店は閉まっていたんですが、糸島名物をこんなに知っている中原さんがすごいな、と思った。
中原さんは、糸島が大好きみたいで、自分の街の良さを知りたいと、糸島のあんまり知られていない名物や隠れ家的な観光地を探すようになった、とおっしゃっていました。

中原さん(http://www.facebook.com/nakaharam )は、本当に知り合いが多い。
そして、熱い!!
何をするにしても熱い!!
株式会社イトキュー(http://www.itokyu.com/ )の社長でありながらJCI(日本青年会議所http://www.jaycee.or.jp/ )の糸島市理事長を務める、超多忙な方。

会社でも社員からも取引先からも、その人柄や仕事の取り組む姿勢で厚い信頼を寄せられている社長でありながら、JCIでも多くの人からの信頼を集め一目置かれる存在です。

長く一緒にいればいるほど、中原さんに人が寄ってくる理由が分かった。

ハンコのお店に寄ったあとに、中原家に行き、荷物を置かせてもらった。

なんと、中原さん、私が今日泊まることをまだ誰にも言っていないらしい・・・・

中原さん宅におじゃますると・・・・

中原さん奥さん、奥さんのお友達、中原さんのお母さん、お子さん3人、奥さんのお友達のお子さん1人いた。

みんな私を「誰だ?」っていう顔で見ながらも、歓迎してくれた。

「この前ヒルトンであったJCIの集まりの帰りに、ヒッチハイクで唐津まで行きたいって良いよるから連れてってあげたんよ。」

「ヒッチハイク!?!?」

「昨日鹿児島から戻ってきて、ウチ来たいって良いよるから連れてきたと。」

「え!?!?今日???」

奥さんがえー???っていう顔された。
嫌がるというよりかは、もっと早く言えよ、っていう中原さんの適当さへの呆れ顔だった。

「電話するとかして先に言ってよー!!!」

「ごめん!」

中原さんが軽いノリで奥さんに謝った。
そんなんで良いんやー・・・笑

中原さんは、ご両親と一緒に住まれていた。
というよりかは、ここは、中原さんのご両親の家みたいだった。

荷物を置いて、ご挨拶をして、寝る場所を確保してくださった。
めちゃくちゃ広くて立派な家だった。
私に用意された部屋は15畳位ありそうな、仏壇みたいなのが置いてある場所だった。

寒いのに広いので余計寒く感じた。
なので、エアコンで温めておいて下さった。

中原さんの奥さんのお友達は女一人のヒッチハイクを信じてくれなかった。

「えーありえないー・・・・!!本当に大丈夫だったんですか??」
結構保守的な方みたいで、ここまで全部ヒッチハイクで来たという私に驚かれていた。

中原さんお母さんは、私がここまでヒッチハイクで来た、と言った瞬間

「あははははは!!!」

と大笑いされた。超豪快。
私の度胸を褒めて下さった。

大らかで大人数でわいわいされるのが好きな方みたいだった。

こんな反応をされるのも初めてなので、なかなかすごい方なんだろうなーと思った。

中原さんの豪快さはお母さん譲りか・・・

しばらくして、中原さんのお父さんが帰って来られた。
挨拶をし自己紹介をした。

中原さんの会社は、中原さんのお父さんが興した会社で、中原さんは2代目社長、お父さんは会長として、
今でも勤務されていらっしゃるとのこと。

お母さんは専務、奥さんも経理として働かれていた。

長期間外国人をホームステイで受け入れた経験があったり、色んな人が中原家に遊びに来るので、
人が一人泊まる事は、さほど大きな事ではなさそうだった。

みなさん大らかで人が大好きで、来るもの拒まず精神なんだろうなーと思った。

中原さんには、2男1女のお子さんがいらっしゃった。
さすが中原家の子供だけあって、元気であんまり人見知りせずにお話してくれた。

夜7時を過ぎて、宴会に向けて私と中原さんは家を出た。
さっき行った、ペットショップ「メイプル」のすぐ近くにある「朱雀城」という居酒屋に来た。

ここのお店の店長さんとも中原さん、鍬野さん(メイプルの店長さん)は知り合いで、よくこの居酒屋に来るみたいだった。

鍬野さん以外にも3,4人知り合いを呼んで下さった。
その中の一人が、土地家屋事務所で働いていらっしゃる野口さんだった。
彼も中原さんと一緒にJCIの集まりに参加していて、福岡から唐津まで送って行って下さったうちの一人だった。

私が糸島に来るということで、わざわざ来て下さった。

鳥羽さんという中原さんの学生時代の同級生も来て下さった。

彼は、首から会社の社員証をぶら下げたまま朱雀城に入ってきた。
名前が遠目から見ても丸わかりだったのでめちゃくちゃそれにウケた。

みなさんさすが中原さんのお知り合いだけあって、個性的で話も面白かった。

でも、中原さんが色んな人に私を紹介するのに、どうやってわたしと出会ったかを毎回一から説明しないといけないので、そろそろ同じ事言うのも飽きてきたんじゃないかと、申し訳なくなった。

途中、中原さんが「これから学生に向けても何か活動してみたい」っておっしゃってたので、
ちょうど就職活動している、福岡大学学生の航に中原さんをつなげてみようと思った。

中原さんに事情を説明し、航にも連絡を取ってみた。
航は就職活動の学生団体のコアメンバーだったので、中原さんとつながりを持って話しとかできたら、就職活動の参考になるんじゃないかと思った。

航はめちゃくちゃ喜んでくれていた。
中原さんと学生数名で一度ご飯に行こう、という話になった。
二人とも私が旅先で知り合った人であり、人をつなげれた事が嬉しかった。

中原さんには、東京でいつも私を可愛がってくれている東京のお兄さんを紹介した。
中原さんが東京に来られることもたびたびあるみたいで、ぜひ私の大好きなお兄さんに会ってほしいと思った。
お互いビジネスマンなので、何かの縁でビジネスに繋がってくれたら嬉しいな、と思った。

12時を回り、宴会はお開きになった。
中原さんはお酒を飲んでいたので、代行運転を頼んだ。

来てくれた人が、中原さんはよく頼んでいるのか家の住所とか言わなくても運転し始めた。

宴会に来てくれたみなさんにお礼を言って別れた。
今でもみなさんとはフェイスブックで仲良くしていただいています。

中原家に戻ってきて、お風呂を使わせてもらい、そのまま寝た。
お風呂の中にマットとして?畳が置いてあった。

特注で作った水に強いマットらしかった。

社長の家にはこんなんもあるんかーとびっくり。笑

今日は色んな事があった濃い一日でした。

会社を抜け出し、糸島まで連れてって下さったお兄さん、泊めて下さった中原さんご一家、宴会に集まってくださった中原さんのお友達みなさん、そして観光に連れてってくださった中原さんとその先でお世話になった方々、本当にありがとうございました。

とてもじゃないけど普通の旅行じゃ経験できない事をたくさんさせてもらい、本当に感謝しています。
ありがとうございました。

今日もふかふかの布団で寝られた事、無事過ごせた事に感謝します。
明日は一気に大阪に戻るぞー!!!