「まだ、生きてるんか・・・。」 | 地域包括支援センターの在宅支援日誌♪

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地域包括支援センター主任ケアマネのいくこです。高齢者の総合相談窓口である地域包括支援センターの日々のあれこれやプライベートなど自由に綴っています。

「まだ、生きてるんか・・・。」

誰が言った言葉だと

想像されますか?

 

 

ケアマネジャーと介護家族の癒しを提案♡

自分の人生に好きなことを♪

現役ケアマネジャー

ケアライフスタイリスト

ワークライフスタイリスト®の いくこです。

 

 

ご覧いただき、ありがとうございます。

 

 

 

「まだ、生きてるんか・・・。」

 

 

T様 93歳 女性 要介護3

脳梗塞や大腿骨骨折で入退院後

介護老人保健施設に入所。

認知症はなく、とてもしっかりとお話もされる方でした。

 

 

5月のGW明けに、

言葉が話難いと言われ

顔面の歪みもあり

救急搬送。

 

 

脳の細い血管が詰まる

ラクナ梗塞の診断で入院となり

持続点滴での治療をされていました。

 

 

約2週間後、治療終了して

施設に戻ってこられました。

 

 

手や足の動きは変わりなかったのですが

言葉が話し難い状態で

ろれつが回りにくいご様子で

 

 

食事の形態が普通だったのですが

ご飯もおかずも

ミキサーになって、ドロドロ状態で

水分も、はちみつ状のトロミが

付けられています。

 

 

普通の食事の形態や

トロミのない水分では

必ず、むせ込まれるので

肺に食べ物が入ってしまう誤嚥を

起こす危険性があるからなのです。

 

 

施設に戻られて3週間後、

「もう、ドロドロは嫌や。

普通の食事がしたい。

普通の食事を食べて

それで、喉詰まって死んでもかまへん。」と

懇願されて、

 

 

施設医、言語聴覚士、管理栄養士

ご家族、ご本人と話し合いをして

少しずつ、食事形態をアップしてみようと

試し始めて1週間、

 

 

食欲がだんだん低下してきたため 

病院で、胸腹部のCT検査をしてもらったところ

食道裂孔ヘルニアの診断でした。

 

 

その後、

食欲は戻ることがなく、

低下が続き

ご本人は

「食べ物のことを考えただけで

吐きそうになる」と。

 

 

ご家族、ご本人も承知で

約2週間前から食事は止めになり

1日500mlの補液の点滴のみと

なっておられ、ターミナルケア対応を

させていただいています。

 

 

先日、朝に

看護師が体温などを測るために

訪室してお声を掛けたところ

 

 

ご本人が目を開けられて

「まだ、生きているんか・・・。」と

ご本人自身が、

まだ、自分が生きているんやなぁということを

言われたのです。

 

 

「もう、93(歳)や・・・

平均寿命より長生きさせもろたから

もう、充分や・・・

みんなに、世話してもろて

みんなに、ようしてもろて

ほんまに、ありがとう。

ほんまに、ありがたいことや・・・。」と

涙を流しながら話をしてくださいます。

 

 

最期を迎えるための

気持ちの準備をされているようで

胸が一杯になります。

 

 

T様

いつも、ありがとうございます。

 

 

自分の人生、

T様のように

満足と感謝で

彩りたいものです♡

 

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明日も、きっと、運がいいキラキラ