世界一受けたい授業
本日放送です!6月14日 日本テレビ系 19:56~
保健体育「病気の若年化」
子供だって、若者だって大変な世の中!?


7/1(火)~ TBS系
8:00~9:55「いっぷく」
毎週火曜に健康コーナーが始まります!
是非、ご覧下さい目

今日、患者さんから酵素を飲むことについて質問されました。

酵素はタンパク質の一種で、私たちが食べた物質を消化吸収し、エネルギーとして燃焼した後、排泄するまでのすべての段階で重要な働きを担っています。

一説によると、体内の酵素の量は決まっていて、使い切ると寿命を迎えるといいます。そこで、出来るだけ酵素が破壊されていない生の物を食べて体外から多くの酵素を取り込み、逆に消化酵素を無駄遣いしてしまう肉食は裂けるべきだといいます。

はたして、この説は正しいのでしょうか?

結論から言えば、この説は“都市伝説”です。

そもそも、摂取した酵素がそのまま体内で働くことはあり得ません。酵素はタンパク質です。ですから、口から入った酵素は本来私たちが持っている胃酸や各種消化酵素によってペプチドやアミノ酸に分解されて、小腸から吸収されます。ですから、食材に含まれた酵素がそのまま体内に取り込まれて残ることはあり得ないでしょう。

さらに、人間の体内に消化酵素は少なくとも5000腫は存在すると考えられています。そして、必要に応じて作られたり、分解されたりを繰り返しているのです。ですから、酵素の節約は必要ないでしょう。

そういえば、長寿で有名な名古屋の銀さんのお嬢様方(ご高齢者です)はとりの唐揚げなどの肉類が大好物です。

皆さんが「酵素」として飲んでいるのは、「発酵食品」ということです。
発酵食品は腸内環境に良い影響を与えますから、もちろん摂取していただいて結構です。
というよりも、積極的に摂取していただきたいものです。
ただし、「酵素」としてではないということです。


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