「加代子のオーラは真っ赤だからすぐわかる。」
自称『オーラが見える人』であるシンガポール人が、人ごみの中で私を探すときに言った言葉だ。
真っ赤なオーラ。
ーガラスの仮面より
それがいみするところは私にはわからないけど、
当時めちゃくちゃいろんなことに腹を立ててたから、私は怒りの赤と解釈した。
怒っていた。
自分を捨てて結婚した婚約者に腹を立てていた。
上手くいかない人生に息を詰まらせていた。
シングルマザーになった私に冷たい父を恨んでいた。
毎日の通勤にへきえきとしていた。
幸せそうな人が大嫌いだった。
自分は間違っていないと信じていた。
いろんなことに腹を立てていてもうなにが原因なのかわからなかった。
やり場のない怒りをどうしたらいいかわからなかった私は
どうにかこうにか自分の中に押し込んでいた。
爆弾を抱えて日々生きていた。
不平不満のかたまりのようだった。
恨みつらみ、人への批判、自分への批判や、自分はぜったい正しい!と思い込んでた。
ぜんぜん楽しくない毎日を持て余していた。
私は癇癪もちだった。
「自分もそうかも!」と思う節があるなら、自分に訊いてみてほしい!
ここでノートを取り出して、次の質問にこたえてみよう。
いつも怒っていることで何を得しているのか?
- まわりの人が気遣ってくれた。
- けっこう私の意見がとおった。
- 自分には人を影響力(怖がらせる力)があると思った。
この方法でしか人生に反応できないのだろうか?
- 深呼吸をしてみる。
- その場を離れてみる。
- 数を数えて気持ちを落ち着ける。
- 落ち着いてからその人と話し合ってみる
怒りをてばなしたとしたら、なにが起こるか?起こると思うか?
- やり場のない感情を手放しさえしたら、穏やかで平凡な日々が待っている。
- 心安らかに眠れる
- 人を好きになれる
ひとや物事を思い通りにしたいから怒るのですが、習慣的に怒るのは
体のためによくありません。
怒り癖や癇癪もち、というのは癖なのです。
まずは自分がなぜ怒るのかを認識することから始まります。
怒らないために何ができるのか、を考えるのも有効ですが、
癖というのはある意味ニーズを満たすためにうまれてきたので
そのニーズが何か。そのニーズをどんな方法で今まで満たしてきて、
違う方法を探す。
というプロセスになります。
怒らないでいるために深呼吸したりもしたけど、実際やってみて思ったのは、
怒りの下に「私を見て!」「私を気遣って!」「私を認めて!」という思いがあったんだなあ、と気づきました。
それまでは日々起こる出来事にびくびくして、反応をしていたとも気づきました。
怒りがわいてくるのをかんじたら、深呼吸をしたり、その場をいったんはなれたりしてみました。
そうしたら、気持ちの切り替えをする余裕が生まれたの。
「私を見て!」
「私を気遣って!」
「私を認めて!」というニーズを満たすために
まず、自分を見つめ、優しく声をかけました。いったん落ち着いてから、対応する。ということも学べました。
怒りを手放して愛が流れるスペースを心につくりましょう。
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