こんにちは〜

 

モラハラ・DV解放ライフコーチのみきです。飛び出すハート

 

 

 

 

前の記事でバウンダリー(Boundary)とは何かについて書きました。

 

 

前の記事で少し触れたように、バウンダリーを設定しない・できない理由はいくつかあります。自分の安全を守るため、平和を維持するためにバウンダリーを設定しなかったり、バウンダリーを設定する方法を学ばずに大人になったり、バウンダリーを設定することが意地悪や無神経だと感じることなどが理由です。それに足して、今回は「バウンダリーがなかなか設定できずにいるのはどうしてですか?」というご質問に育った環境が影響しているいくつかの可能性を紹介します。もしかしたら気に止まることがあるかもしれません。

 

バウンダリーが設定できない5つのワケ

 

1。バウンダリーがない家庭で育った。

両親が仕事で忙しく家にいないことが多かったり、遊びに夢中で、アルコール中毒、ギャンブル依存症などの問題を抱えた家庭では、親は自分のことばかりで、あなた(子供)には何をしようが関心を持たない、または注意を払うことが少ないです。そんな家庭に育つと、健康的なバウンダリーの設定の仕方やバウンダリーを壊した時の結果を学ぶことは難しくなります。こういった環境では子供は安心感をもてず、不安感を引き起こします。

 

2。自分の声がない家庭で育った。

家で自分のことを聞いてもらえましたか?意見をいったり、リクエストを口にした時に批判なしに聞いてもらえましたか?こういう家庭では親の意見、やり方が常に優先され、あなたの感情や意見は尊重されず、コントロールしようとします。あなたが感情を見せると、感情を出すこと自体を貶したり、罵ったり、泣くな、怒るな、と命令されます。こんな環境で育つと、親の言うことを黙って聞くことが要求され、自分の声を無くし、真実の自分が誰なのかわからなくなります。バウンダリーは自分のことを知るために必要です。自分のバウンダリーがわからないということは自分のアイデンティティもわからないということです。

 

3。何が起こるか予測できない家庭で育った。

こういう家庭では親からの(無言の)期待やプレッシャーがあり、親の期待にそぐわないことそぐわない成績をとったり、親が許さない友達とでかけたりすると、厳しく叱られることがあります。親の気分によって自分が怒られるのか怒られないのかわからないし、その時の親の気分次第で、ルールがキツくなったり和らいだり、新しいルールが作られたり、しょっちゅう変わるので、子供は親の顔色をうかがうようになります。日々の行動に対する反応が毎回異なる環境では バウンダリーがないのと同じです。こんな環境で子供はどう反応していいのか困惑するだけでなく、不安やInsecurity(不安定)が生じます。

 

4. 無条件の服従が要求される家庭で育った。

親が出してきたルールに対し「どうして?」と質問することを許されず、「No」と言うことは、親に対しての挑戦、反発とみなされます。(ここでいう子供からのNoは、親に対して反発しているのではなく、例えば、親からの暴力や性的虐待などが伴うことに対してNOというちゃんとした正当な拒絶のことを言ってます。)親から不合理な規則を意味のわからないまま無理におしつけられ、無条件に従うことを要求される環境に育った子供は、過度に従順になったり、その反対に、とても反抗的な若者になる可能性があります。健康的な家庭では子供の権利も尊重され、自分の感情や意見を(もちろん、親・家族に尊敬を持って)怒られる心配や罰を与えられると言う恐れなく自由に話すことができるはずです。

 

5。なんらかのトラウマがあった家庭で育った。

ここでいうトラウマは例えば、家庭内で大変な病気や事故、死、ドラッグやアルコール依存症、DVなどのことです。親が子供をケアするのではなく、子供が親をケアするような状況もあります。親の別居や離婚も子供にとってとても大きなトラウマとなります。大人の喧嘩であっても、子供は自分のせいで家族が壊れたと思い込むこともあり、大変なトラウマになります。トラウマは人生を大きく変えてしまう可能性があり、自分のいる環境が不健康でトクシック(有毒)な環境であることに気づかなくなってしまうことがあります。

 

バウンダリーを設定することは、自分を知り、大切にしていくための一歩です。上記のような理由で、心当たりありましたか? 

こう言った理由でバウンダリーを設定することは難しいかもしれませんが、これから学んでいくことができるんです。この理由を知り、気づくことで改善のきっかけになります。自分の気持ちや意見を尊重し、少しずつ自分のためのバウンダリーを築いていきましょう。あなたは、幸せになる権利があります。どんなに小さなステップでも、前に進むことが大切です。自分を守るために、そしてあなたの心の平和を維持するために、勇気を持ってバウンダリーを設定してみてください。

 

 

 

 

今日も最後までお読みくださり、ありがとうございました!

 

 

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