〜人間関係はベストよりもグッドで〜

「小島よしおのボクといっしょに考えよう」朝日新聞出版/203ページ

 

22人の小学生のお悩みに

小島よしおさんが一つひとつ答えていく本。

 

悩みの内容は

・何のために学校に行くの?

・友達の口調がきつくなった。どう言ったらやめてくれる?

・先生はどうして平等にほめてくれないの?

・友達に仲間外れにされて悲しい

などなど


そういう悩みわかるな〜〜〜

というものばかり。

 

そして各々の悩みに対する小島よしおさんの回答が本当に秀逸。

 

誰も傷つけない内容で、

繊細に相手に寄り添いつつ、

かつ的確でなるほどと思わせるアドバイスの数々。


無論子供向けの本なのだが

大人が読んでも本当に素晴らしいと思う。

 

潮の流れや風の向きは自分で操作できない

人との関係も、目に見えない流れに左右されることがある

ベストと決めるとそこに確認作業がたびたび必要

グッドな関係なら数に限りはない

 

とは、小島さんのことば。

 

大人が読んでも、子供が読んでも

そうだよね、と共感する。

 

うん、そうそう

何においても、あそびが必要なんだよね。

 

私たちの人体を構成するコラーゲンは

タンパク質分子の鎖が互いに捩れあった三重らせん構造をしているけれど

一方でエラスチンというタンパク質が細胞外マトリックスに大量に存在し

このエラスチンはコラーゲンとは正反対、

明確な構造をもたないゆるいポリペプチド鎖で、

これがうまいこと緩衝材となってくれていて

この“ええ加減”なエラスチン氏のおかげで

私たちの皮膚や動脈、肺などの組織は、伸縮しても破れないでいられるのだ。

 

つまり

秩序の維持のためには“決まり”が必要であると同時に

その秩序が硬直しないように

流動性を確保するために”決まっていない”こともまた必要ということ。

 

人間関係も同じである。

 

そんなことを平易な言葉でやさしく教えてくれる本。

 

Healthcare Philosophy

 

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