人生の浮き沈みは「逆L字型」にやってくると心得る

 

 

 

人生には良いときもあれば悪いときもあります。しかし、その浮き沈みの流れがどのような形で訪れるかはなかなか知られていません。この人生の運がどのような性質を持っているかを知っておけば、その波にのまれてしまうことはないと言えます。

 

上昇運にあるときは、ゆっくりと2次関数のようなカーブを描いて昇っていきます。最初の段階ほどゆるやかで伸びていることに気づきません。そしてある程度の地点から、急に運が開けたように勢いがついて上昇していきます。この頃になると、自分はツイている! 今なら負けなしとすら思い込んでしまうでしょう。

 

さてその後ですが、運気ピークの段階である「頂点」に至り最も調子のいいときから急転直下。傾斜のついた直線状に一気に下降運に至ります。そのさまは線で表すと「逆Lの字型」と形容できるほどに急激です。そして、自分の運が下降していることに気が付いたときには、もう止められません。最初の運気の地点より運が下がって「底」に落ちるまで下がり続けていきます。

 

頂点に達した段階でそこに気が付くのはかなり難しく、気が付いても調子が良いだけに自分なら何とかなると思ってしまいがちです。でも、勘のいい人は下降し始めた段階でそこに気づき、謙虚に身を引き締めることで不運の下降局面をゆるやかに抑えることができます。そしてまた、上昇運へと持ち直し下がって上がり「谷」から「山」のようなラインを描いて運を高めていきます。このような山を描き続けていける人を「強運」だと言うのではないでしょうか。

 

その人の人間性は運のいいときではなく、悪いときにこそ表れるもの。傲慢にならずに謙虚さをもって自分の運勢のグラフを美しく描いていきましょう。そうすれば、人生における浮き沈みの波も怖くはありません。