夫婦で漢方薬生活
よければ漢方妻と漢方夫の漢方記事を読んでくださると嬉しいです
漢方薬を飲むタイミング
漢方薬を飲むタイミングについてお話をいたします
日本漢方におきましては食前もしくは食間の空腹時に服用するように記載されています
これはいずれの理由にしましてもお薬の吸収に問題が生じるからです。
簡単に言いますと、
食後に飲むことにより腸内細菌の助けが少なくなったり、また、胃の中の胃酸のphが酸性に傾いたりして、漢方薬の吸収に影響が生じて効きにくくなります。
そうは言いましても、食後のほうが望ましい場合もあります
胃腸が虚弱な方は下痢などの副作用が生じる場合があります
そのような場合は、むしろ食後に飲んだほうがよろしいかと思われます
六味丸の飲み始め時(導入時)に経験をしました。
慣れるまでは数量を減らして食後に飲むようにして様子を伺い、徐々に数量を増やして食前に飲むようにして慣れるようにしました
今では全くなんともございませんが…
このように慣れる時間を設けることも 漢方薬を服用する際のコツです
食前・食間が原則である漢方薬ではありますが、風邪などを引いて少しでもおかしいと感じましたら直ぐに飲むのもコツであります
太陽病の漢方薬であります葛根湯がいい例です。
ゾクッときたら直ちに飲んでもいい漢方薬です
フレーズのままの服用ということです。
熱が出て咳や痰が出始めますと少陽病のステージに移行している可能性がありますので、太陽病の漢方薬の葛根湯が効かなくなります。
風邪などのウイルスが体内に入り込み症状化するまでに潜伏期間があります。
いつもと違い体が何となくだるかったり、頭がぼーとするなどの自覚症状が必ず感じられると思います。
この時期にすかさず飲むようにするといいでしょう
効果が絶大です。一度、お試しあれです
その他にも、ツリ薬で有名な芍薬甘草湯も同様です。
漢方妻におきましては、頭痛薬として用いておりますが、芍薬甘草湯はこむら返りに大変効き目のある漢方薬です
そのタイミングは足をつった直後、もしくは、予防的に用いることもいいのではないでかと…
とにもかくにも、漢方薬を飲むタイミングというのは重要であります
必ず時期がありますので、用いる際には要注意です。
機を逃すと効かなくなります。
飲むタイミングさえ誤らなければ、二、三回の服用で良くなるケースが多々あります。
食後であろうとなかろうと、とにかく、おかしいと感じましたら直ちに飲むのが得策でしょう
漢方薬の種類により、飲むタイミングは様々で、コツがあります。
コツさえ分かれば、確実に治療効果が上がります
あとは、養生です
葛根湯など体温を上げるお薬の力を強めるために、温かいものを食べて内から温め、十分に衣服を着て外から温めることも重要です。
あと、部屋の湿度を保ち安静にすることで、お薬の効果を最大限に引き上げることができるのです
♦前回の記事!葛根湯の証とは
つづく