夫婦で漢方薬生活
よければ漢方妻と漢方夫の漢方記事を読んでくださると嬉しいです
漢方薬で手足の冷えをなくしたい
寒くなってきましたね。
暑いのも寒いのも苦手な私ですが、今年の冬は漢方薬を継続的に飲んでいるおかげで、夜寝るときの布団にまだ電気毛布など使っていません
本当に寒がりで冷え性だった私には信じられないことです、今も足先が冷えている感じはありますが、昨年に比べると、冷え方が全然違います。
末端が冷たくて感覚がなく、手足の冷えのせいで眠ることができなかった昨年に比べたら、今年は冷えが改善してきています
これは、漢方薬のおかげです
さて、冷え性のお話です。
いつも手足が冷えている
足先に冷えがあて、布団に入ってもなかなか眠れない
など、手足に冷えを感じる人は多いと思います。(実際に私も冷え性でした)
全身が冷えているのではなく、手足だけに冷えを感じる人は、
体を締め付ける下着、服装、ジーンズなどで、血流が悪くなり手足が冷えてしまいます。
冷えは慢性的な運動不足の人にも起こります。
運動不足により筋力が衰えると、全身に血液を押し出すポンプの機能の役割も弱まるため、全身に回る血液の勢いがなくなり、手足が冷えてしまいます。
同様に、加齢が原因でも起こります。
年齢を重ねることで筋力は落ちるので、循環機能にも支障が出てきて手足が冷えます。
最近では、男性も冷えを感じるようになってきています
冷えといえば女性だけに起こる問題のようでしたが、近年は男性も冷えに悩む方が増えてきています。
もともと冷えやすい高齢の男性だけでなく、働き盛りの若い男性にも増えてきているようです。
さらに、男性は女性よりも冷えに対する意識が低いことが多く、自覚が無いので対策ができていないということが多いようです。
男性の冷えの原因は・・・・、
運動不足
生活習慣の乱れやストレス
食生活の乱れ、
喫煙、
冷えに対する意識の低さによるものです。
手足を温めるには、
当帰四逆加呉茱萸生姜湯
(とうきしぎゃくかごしゅゆしょうきょうとう)
がおススメです
冷え症の代表的な処方です
人間の体で血液のポンプの役割を果たすのは心臓です。
その心臓から遠く離れて位置するのが手足。
血液の循環が悪くなると、手足の細胞や酸素に栄養が行き渡らず、熱を生みさせないために、手足は冷えてしまいます
この当帰四逆加呉茱萸生姜湯は血の不足を補い、血の巡りをよくしていくことで、手足の冷えを取ってくれる漢方薬です
当帰四逆加呉茱萸生姜湯は、当帰、桂皮、芍薬、木通、細辛、甘草、大棗、呉茱萸、生姜の生薬で構成されています。
呉茱萸と細辛が冷え症を温め、桂皮は全身を温めて冷えを除き、血を補う当帰などで構成されます。
体を温め、血管を広げて血液循環をよくし、体内の水分バランスを整える作用があり、冷えや痛みを改善します。
当帰四逆加呉茱萸生姜湯の四逆の「四」とは四肢、逆とは「逆冷」のことで、体の末端から冷えが上がっていくことを意味します。
しも やけの専門薬でもあります
寒さによって起こる頭痛や、腰痛にも効果があります。
首・手首・足首の3つの首(三首)の周辺は、皮膚が薄く、表面近くに太い血管が通っています。
そのため外気の影響を受けやすく、ここで血液が冷やされてしまうと、全身に冷えが回ることになります。
そうならないためにも、この三首をあたためることで、血行も良くなるということなります
寒い冬の冷え対策には、3首が重要なポイントです
冷え症を改善するには、ウォーキングも重要です
1日20分の早歩きがおススメです
足には全身の筋肉の70%が集まっているため、歩くことで筋肉を活性化させたり筋肉量を増やしたりする効果があります。
血の巡りをよくするためにも、筋力を衰えさせないことが大切です