こんにちは、漢方夫です。
本日は漢方医学の証について少しあまりお話をしていきたいと思います
漢方医学の証とはいったい・・・
証というのは病院でいう病気のことでありますが、
漢方医学の世界におきましてはもっと幅広く、
例えばその人の体格や性格など病気とはかけ離れた部分にもスポットを当ててその人についての理解をして治療を施していきます。
よく全人的なという表現で説明がなされます
病名などは比較的分かりやすいですが、証となると難しくとらえてしまう人が多くなるように思えるのです。
ここが漢方医学を難しくしている問題であるともいえます
漢方医学をわけのわからない、信じられないものであると頭ごなしに考える傾向にあります
これは医師や薬剤師などにおきましても同様であると思います。
一昔ぐらいまでは各専門課程におきましても学校のカリキュラムにも組み込まれていませんでしたが、
今現在は漢方医学がカリキュラムに組み込まれるようになり知識を得て理解ができるようになりました。
非常にいいことです
それによって病気で悩む多くの人々を救い出すことができるのですから…
漢方医学の理解は証の理解から始まるというわけです
同じ病気でも証が違えば治療も異なりますから、ここが漢方医学の生命線となります。
西洋医学の病院で行う治療とは少しことなります。難しく感じている方が大半ではないでしょうか❗
逆にここが一番のおもしろいところでもあり、信用のおけるところでもあります。よろしいでしょうか？
一度分かりやすく理解できるように、私自身の用いています漢方薬を一例にお話を進めていきます
お付き合いのほどよろしくお願いします。
今現在、服用中の四物湯です。
これは血虚という証のお薬です。
言い換えるならば、血液というエネルギーが足りていない状態です。
たとえば、怪我などで出血をしたり、女性の方でしたら生理痛などがそれに当たります。
身体あるいは血管から出ました血液を元の状態に戻すといった感じでしょうか。
この戻す働きこそが血虚証のお薬ということです。
人間には本来自然治癒力が誰にでも備わっていますから、それを上手く引き出すことができるようにお薬が見事に働いてくれるのです。
これぞまさしくといった感じです。
次に、半夏白朮天麻湯です。
それにしましてもよく登場してきます、この漢方薬は
これは気虚という証のお薬です。
言い換えるならば、肉体的、精神的なストレスがかかって胃腸などの消化器系の臓器に負担がかかり不調な状態です。
たとえば、暴飲暴食が連日のように続いて胃腸の状態が悪く朝から気持ちが悪く朝食を食べたくないといったようなことが当てはまります。
この状態を元のいい状態に戻すことが気虚証のお薬ということです。
悪い考え事をして気が滅入って食欲がない時や失恋をして食欲がない時も当てはまります。
意外と日常生活の中でよく遭遇すると思います。これらの状態からの脱出の手助けをしてくれるのが気虚証の漢方薬なのです。
少しはお分かりいただけたでしょうか
決してそんなに難しいことではありません
気分転換に温泉欲をしにスーパー銭湯に行ったり、森林浴をしに登山に行ったりすることも
気の転換を図るという意味では治療効果が十分にあるのではないかと私自身はそう思います
それに加えて漢方薬を用いて日々の体調管理を行っています
全ては気分よく次の日に繋げていくことができるようにです
それにより日常生活を上手にこなしていくことができるようになるからです
今、コロナ禍が予想以上に長引いて不満が溜まり大変な思いをされていると思います。
こういった時代であるからこそ、
漢方薬の存在意義や価値が大いにあるのではないかとつくづく感じます
☆漢方夫の8年の漢方薬生活の記事です↓
つづく
