気象庁は21日、関東甲信、東海、近畿地方が梅雨入りしたとみられると発表しました。

23日から24日にかけて前線の活動が活発化する見込みで、

近畿地方では警報級の大雨となる可能性があるようです。
近畿地方の梅雨入りは平年より15日、昨年より23日遅くなりました。

統計が残る1951年以降で3番目の遅さだったようです。

 この梅雨というのは全世界で見られるものではなくて、
東アジア(中国の南部〜長江流域の沿海部、台湾、北海道と小笠原諸島以外の日本など)

でみられるものなのですね。曇りや雨が多発する特有の気象現象です。

ちなみに、どうして「梅雨」と呼ばれるようになったのでしょう?
「梅雨」に「梅」の漢字が使われた由来は、中国にあるといわれています。

中国の揚子江周辺では梅の実が熟す頃が雨期にあたり、

そのことから「梅」の字を使うようになったとされているのです。
ただ、中国から伝わったときは「梅雨(つゆ)」ではなく、

「梅雨(ばいう)」として伝わったそうです。
一つには、「露(つゆ)」から派生した「梅雨(つゆ)」という説で、

 6月~7月にかけては雨がたくさん降ります。すると木々に露がつくことから

「梅雨(つゆ)」というようになったという説があります。

もう一つが、熟した梅の実が潰れることから「潰ゆ(つゆ)」という説です。
梅の実の成長には雨の存在が欠かせません。6月の初旬はまだ実が硬くても、

下旬には収穫を終えることがほとんどです。

そのため、熟して潰れる時期でもあることから

「潰ゆ(つゆ)」が「梅雨(つゆ)」になったという説があります。

さらに、雨によって黴(かび)が生えやすくなることがあげられます。

そこから「黴雨(ばいう)」という言葉が生まれたというもの。

ただ、語感が良くないので「黴」の字ではなく「梅」という字になったという説です。

とにかく、この時期は食べ物にも氣をつけて体調管理を充分にしていかないといけない時期ですね。
作物にとっては大切な時期でもあるのですね。