わたしが20代の頃、死後の世界の真相も追い続け、同時に超能力に憧れていました。
 そんな中でテレビで超能力の特別番組があり、

石井晋雄さんという 8次元の人で超能力者であるとと。

それを物理学者である政木先生が証明されていたのでした。


 わたしは石井さんの主催するESPの講演会に思わず参加しました。
 会場内に金粉が降り注ぎ、わたしの手の平にも。

わたしは凄いと感じて皆さんと同じように会場で売っていたがグッズを購入しました。

わたしもシール、書籍、そして当時大腸癌を患っていた父親の為に腹帯を購入しました。

 しかし、数ヶ月が経過して、二度目の講演に行ったとき、

周りは相変わらず騒いでいたがわたしは何も感じなくなっていました。

騙されたのかと不信感が募り、

そのあたりを明らかにするために政木先生を必死で探し始めたのです。

そして、大阪大学の教授を現在されていることを突き止めて突然、

アポなしで大学に電話して、研究室に繋いでもらいました。

今じゃ考えられないことです。

「貴方は何者か?」と第一声
 事情を話し、わたしがおかしいのかどうかを尋ねると、

あの人は確かにあのテレビに出ていたときは超能力があり、

確かに8次元の人であった。

しかし金銭に欲がくらみ、そのためにあちらの世界から、

その能力を取られてしまい、今はただの人になっている、

だから貴方の感覚が正しい。」と。

それでスッキリしたので電話を切ろうとしたのですが


政木先生が「君は面白い人やな。私の自宅に遊びにきなさい」と
それで千里のご自宅へお邪魔することになったのです。