それから十日ほどたって、父親は旅立ちました。
お世話になったMさんにお伝えするのも氣を遣って
わざわざ西宮から来ていただくも申し訳ないと思い、全てがおわる初七日過ぎてから、
事実をお伝えしてお礼の電話をしようと考えていました。
ところが、近くの公民館でお通夜をしたのですが、
その場にMさんが来てくれたのです。
驚きと感動で胸が一杯になりました。父親の死を知らせていないのに何故父の死を知っておられたのか、
またこの通夜の場所を知っておられたのかと尋ねてみると、
「お父様がお世話になったと私の所に来られて、お礼を告げて上がっていかれましたよ。
それで全てことがわかったのですよ。」と。
私は感動のあまりに言葉を失いました。
そして感謝しかありませんでした。
そして「今日はあなたにとって、これから必要とされるものをお教えします。
それは光明真言です。
これはとても短いお経ですが、とても力のあるお経で、これからのあなたに必要なものとなります。
是非覚えて、活用してください。
これは神社仏閣どこでも使えてるものですから。」と
それ以来、私は常にこの光明真言を唱えています。
その直後に中村和尚様にこの光明真言の真意をお尋ねして、
いかに素晴らしい力のあるお経かを知り、
感謝をもって使わせていただいています。
この真意はこうです。
「仏の御心に抱かれて、一人ひとりには無限の可能性がある。
はやくそのことに氣づいて、みんなと手に手をとって明るく笑顔で上がっていきましょう」
ということなのです。
このようにわたしは、現世において、
多くの方々のサポートを得ながら、今日を迎えています。
本当に感謝しかありませんね。