先日うだつのことで、徳島の美馬市を取り上げましたが、
その美馬市の脇町は江戸中期より藍(あい)の集散地として栄えた街です。
美馬市を流れる吉野川は、日本三大暴れ川の一つといわれ、
江戸時代には洪水を度々繰り返していました。
洪水が多い吉野川周辺地域は稲作が難しく、
そこで台風が襲来する前に収穫できる「藍」の生産がさかんに行われるようになったのです。
染め物に使われるいわゆる藍染めの「藍」ですが、どんなものかご存知ですか?
藍とは植物のことで、主に葉が染料として使われています。
葉は緑いろですが染めると鮮やかな青色に染まり、とてもきれいな色をしていますよね。
今はあまりなじみがなくなってしまいましたが、
実は昔から食用、薬草として親しまれていた植物でもありました。
特に一大産地の徳島県では昔から親しまれていた食材なんだそうです。
栄養効果とは?
藍は薬草として使われていたこともあり、様々な健康効果がある植物です。
栄養成分としてはこのようなものが含まれています。
・カフェ酸
・フラボノイド
・トリプタンスリン
・ケンペロール
・ケルセチン
・グルクロニド
などです。
聞いたことがある成分もあるのではないでしょうか?
ポリフェノールの一種であるフラボノイドの中には
有名なイソフラボンも含まれています。またケルセチンもこのフラボノイドの一種で、
玉ねぎに含まれていることが有名ですよね。
では、どのような効果が期待できるのかというと、
・抗ガン作用
・抗炎症作用
・解毒作用(抗菌作用)
・抗酸化作用が高く、老化防止効果アンチエイジングにつながる
・コレステロール値の改善
・内臓脂肪を減らす効果
など。
現代人には嬉しい効果ばかりということがよくわかると思います。
なんとポリフェノールの量はあのケールの約4倍にもなるということです。
何故藍のことを調べたかというと、ある方が昔の旅人は藍の着物を着て旅を続け、
道中でお腹が痛くなったら、
その着物をかんで吸って治していたという話しを聞いたからでした。
上記のような力があるのですね。