こんにちは!
心理カウンセラーのゆかです。
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HP:そよかぜカウンセリング
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愛着障害、アダルトチルドレン、恋愛依存。
このようなことで悩み、生きづらさに繋がっている人は
①人と上手く繋がれない。
②自分を大切にできない。
大きく分けて、このような共通点があると思います。
それはもう、このブログで何度もお伝えしてきていますね。
こころの根底では、
幼いころに貰えなかった、親からの無条件の愛情や関心
親に認めてもらうこと=承認欲求をを求めていると言われていますが
それはいいかえると、気付かないうちに
親に人生を支配されていると言うことができると考えています。
さて、「親に人生を支配されている」とは
具体的には、どのようなことをいうのでしょうか。
このブログで何度も出てきている
自分への「間違った思い込み」も、当てはまります。
例えば、親が教育熱心で、厳しい人だった。
いつも完璧を求められたり、過剰に期待され
頑張っても頑張っても、褒めてもらえない。
あなたは、まだまだといわれる。
そうなると、大人になった時に
やってもやってもこころが満たされず
自分に厳しくなってしまう。
自分には能力がない。無能だ。と自分に対し
思い込んでしまうことも、あるでしょう。
親がいつも不機嫌、すぐに怒りの感情がでる。
こどもは親のことをよく見て、深く愛そうとしますから
親が怒り出すのは自分のせいだと、無意識に感じます。
そうすると、私が悪いんだと思い込み、
これが大人になると、人の問題を自分のものと捉えたり、
人の感情の責任は自分にある。
と、他者と自分の間に一線を引けなくなる傾向があります。
これだけでも怖いことなのに
さらに怖いことが、あるんです。
それは、親の価値観を自分の中に取り込み
それ通りに動いてしまうということなんです。
どういうことかと言うと
私の過去の話を参考にして頂ければと思います。
中学2年生の時、私はAちゃんという子とずっと一緒にいました。
登下校は一緒。休み時間も一緒。
かなり近い距離感で、共に過ごした子でした。
一緒にいる時間が長かったくせに、交換日記までして
今振り替えると、悶着状態だったように思います。
しかし、Aちゃんとは、衝突やケンカが絶えませんでした。
一方的に私がAちゃんを攻撃し、Aちゃんはそれを受け止める。
Aちゃんは、こういうことを言うと申し訳ないけれど
私の感情のはけ口、サンドバッグ状態でした。
Aちゃんは、おとなしい子でした。
女性なら、想像できるかと思いますが、
きゃぴきゃぴしていて、流行を追ったり、
おしゃれとは無関係で
表情があまりなく、私服もぱっとしない子でした。
私がAちゃんを攻撃していたのは、様々な理由からでした。
話す時の声が小さくてイライラするよ。
一緒にいても表情がないから
もっと明るく振舞った方がいいんじゃない。
私服、あんまり可愛くないね、一緒にいると恥ずかしい。
今度買い物行った時、私が服選んであげる。
さらには、中学生ではありながら
みんなメイクに興味津々だったので
その流行にのっていないAちゃんを、ダサいと感じていました。
メイクしようよ。みんなしてるよ。
興味ないの変だよ。
と、本当にAちゃんをコントロールしていましたし
激しく相手をこけ下すことで、自分を保っていたように思います。
私のコントロールするような言動に
言い返してきた時は喧嘩になり
そうじゃない時、Aちゃんは私のいいなりでした。
その当時は、私がAちゃんをコントロールしていた
自分の感情のはけ口にしていたとは全く気づきませんでしたが
昨年、成育歴を細かく整理していった時
私はAちゃんを、「親が受け入れてくれるような友人像」
に仕立て上げようとしていた。
という、とても恐ろしいことに気が付いてしまったのです。
私の両親は、友人をジャッジし、
自分たちの価値感にあった友人は認めてれくれましたが
そうでない場合、私の友人の悪口を言ったり
仲良くすることを快く思いませんでした。
両親は、Aちゃんをよく思っていませんでした。
それは、Aちゃんが、どちらかといえば暗い感じの子だったからです。
彼らが気に入る友人像は
明るく聡明で、人に対して感じの良い対応ができる子。
私にはもう一人、クラスメイトのGちゃんと繋がりがありましたが
両親は彼女のことはとても気に入っていました。
彼女は両親の価値観に合い
明るくハキハキしていて、頭がよく、
誰からも好かれる、優等生タイプの子でした。
AちゃんとGちゃんに対する、両親の反応は明らかに差があり
例えば、友人を自宅に呼ぶとなった時も
GちゃんはすんなりOKを出してくれたのに
Aちゃんの時は怒られ、あんな暗い子とは付き合うな。
と、よく私に言いました。
私がAちゃんをコントロールし、こけおろしたのは
ストレスのはけ口にし、自分を保っていたこと。
Aちゃんに、親から貰えなかった無償の愛を求めていたこと。
様々な側面があると思いますが
私はAちゃんという友人を
両親に認めて欲しいという気持ちもありました。
さらには、両親がAちゃんの悪口を言い、否定するたびに
私自身も否定されたと感じていたのです。
「あんな暗い子と付き合っている私はダメな子」
そんな風に思っていました。
私は友人のことで、両親に否定されることが怖かったです。
両親にAちゃんの話をする時はとても緊張したし
顔色を見ながら話題を出したりしていました。
だからあの頃、
必死にAちゃんをコントロールし
強引に両親の価値観に合う友人にしようとしていたし
また、そのような両親の価値観を自分の中に取り込み
まるで自分の価値観であるかのように捉え
Aちゃんと関わっていたのだと思います。
このことに関しては
心からAちゃんには、申し訳ない気持ちでいっぱいです。
Aちゃんからしたら、知ったこっちゃねーよって話ですし
自分と無関係の理由で、嫌な想いをさせたわけですから。
しかしながら、愛着障害やこころの傷=トラウマを持ち
両親との関係が良好でないと自覚がある場合
いろいろな場面で、両親の価値観を
まるで自分のもののように取り入れていることが
あると考えています。
これの恐ろしい部分は
無自覚のまま、言動に出てしまうところなんです。
レストランへ行き、メニューを選ぶ時
洋服ひとつ、選ぶ時
両親に怒られないか、否定されないか
けなされないか、嫌われないか
そんな風に思いながら
自分の意思ではないものを
両親の顔色を伺いながら選ぶ。
それを積み重ねて大人になると
人の意見を取り入れやすい、
相手の考えなのか、自分の考えかがわからなくなる。
など、様々な苦しさに繋がっていくと考えています。
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ここまでお付き合い下さり
ありがとうございました。