ギャツビーのように、緑の灯火を信じ、それを追いかけましょう。つい陶酔してしまうような、そんな理想の未来に吸い寄せられるように毎日を生きましょう。
ギャツビーは緑の灯火を信じていた。年を追うごとに我々の前からどんどん遠のいていく、陶酔に満ちた未来を。それはあのときわれわれの手からすり抜けて行った。でもまだ大丈夫。明日はもっと速く走ろう。両腕をもっと先まで差し出そう。……そうすればある晴れた朝にー
だからこそ我々は、前へ前へと進み続けるのだ。流れに立ち向かうボードのように、絶え間なく過去へと押し戻されながらも。
（グレートギャツビーp.p.325-326）
しかしその生き方は何も知らない他者（あるいは洗脳された方々）には狂ったように思われます。ゴールが大きく、それに付随する結果が大きくなればなるほど、ギャツビーのように根も葉もない噂を流されることもあるでしょう。
あるいは直接「狂っている」とか、「もうついていけない」とか言われることもあるかもしれません。それは経営者なら社員にそう言われるかもしれませんし、リーダーならフォロワーにそう思われるかもしれません。
何にせよ緑の灯火が鮮烈であればあるほど、ゴールが現状の外で大きなものであればあるほど、その強烈な熱にうなされ僕たちは側からみると狂っていると思われるような毎日を送るようになります。
ギャツビーが緑の灯火（デイジー）に恋い焦がれている様を読み返すと、僕はつい自分の先生がたびたび引用するルー・タイスの高校教師時代の狂ったエピソードを思い出します。ゴールやビジョン、あるいは緑の灯火に誘発されるように生きるってのはこういうことだよなと、毎回読み返すたびに思います。
c.f.公演数週間前なのにダンサーはいるけど劇場はない衣装もない。でもチケット完売という悪夢 2018年02月14日
（引用開始）
私がまだ高校教師でコーチだったころ、学校の運動プログラムのための資金集めが必要になったことがありました。いくつかのアイディアを検討したあとで、二十人の生徒を集めてボクシングのトーナメント大会を開くことにしました。どうせ放っておいてもけんかをするのだから、いっそのことチケットを売ればいいじゃないかと思ったのです。
チケットはほぼ完売しましたが、大会の五日前になってもまだ、ボクシング用のリングとグローブとレフリーが調達できていませんでした。周囲からは、「ルー、こんなばかげたアイディアは忘れて、お金を返したほうがいい」という声が出始めました。でもそれももう無理でした。チケット代の一部は広告費に使ってしまったからです。
（引用中断）（アファメーションp.p.44-45）
色々とツッコミどころが満載ですが（特にどうせ放っておいてもけんかをするのだからの箇所とかw）、そのあとにルーは縁起を使ってボクシング用のリングとグローブとレフリーを調達して、無事大会を成功させます。
（引用再開）
当時、私は夜間の社会人クラスを教えていました。クラスでこの問題について話すと、ある生徒がこう言いました。
「先生、私は軍隊にいたころ、ボクシングの選手だったんですよ」
「そうなんですか」
「それでシアトルでボクシングクラブを経営している友人がいるんです」
「本当に？でも、その後友人がボクシングリングを見つけてきてくれるなんてことには、ならないですよね？」
彼は私に友人の電話番号を教えてくれました。その夜、十時ごろに帰宅し、早速電話をかけてみると、その男性は言いました。「すみませんが、お役に立てそうもありません。ですが、友人のボクシングクラブの経営者は、リングの貸し出しもしていますよ」。その男性に電話をすると、「ええ、五〇ドルでお貸しできます」という答えが返ってきました。
「じゃあ、お願いします。ただし、レフリーが見つからないかぎり、リングを持ってきていただいても意味がないのです」と、私は言いました。
「それなら、私がレフリーを努めましょう」
「同じ料金で？」
「ええ」
「あの、実はリングとレフリーが手配できても、ボクシンググローブを手に入れられないと、試合ができません」
すると、男性はこう聞いてきました。
「あなたは何をお持ちなんです？」
「私が持っているものは、販売済みのチケットとやる気十分の子どもたちです。ところで、もしヘッドギアと飲み物用のボトルとゴングをお持ちでしたら、それも持ってきていただいたほうがいいと思います。
（引用中断）（アファメーションp.p.45-46）
発想も言動も狂っていると思われる方も多いかもしれませんが、実際現状の外のゴールに従って毎日を生きるとはそういうことです。ゴールまでの行程がさっぱり見えない中、暗中模索でもがき試行錯誤していると、いつの間にかそのゴールが実現されているのです。
ルー・タイスが何もないところからボクシングのリングとレフリーとグローブを手にしたように。そしてそれこそが現状の外のゴールです。
逆に今の手元にある資源でどうにかできるもの、あるいはどうにかしようとするとき、僕たちはゴールへの道ではないマズイ道を歩むことになります。それは避けて、何も知らない第三者からは狂っていると思われる道を選び（もちろん自分の中で確信があることが前提ですが）、それを無理くり実現していきましょう。僕たちの合言葉は、無理も通せば道理になる、です。
ゴールやビジョンが設定されれば、それに必要なものは後から勝手についてくるのです。なので僕たちはひたすらゴールやビジョンの臨場感を強めて行けばいいのです。
ルー・タイスは先ほどの記述に続けてこう言います。
（引用再開）
私が目標を定めてチケットを売ったときには、どこでリングとレフリーで見つけたらいいのか、まったく当てがありませんでした。多くの人がビジョンやゴールを設定するときには必要なリソース（資源）がどこにあるかを知っておこうとします。それが、彼らが人生でわずかなことしか成し遂げられない理由です。
（引用終了）（アファメーションp.p.46）
余計なことを考えずに、ひたすらゴールやビジョンの臨場感を強めればいいのです。それ以外のことはなるべくせずに、映画を見たり本を読んだりしてリラックスして待っておけば、自ずとチャンスがやってくるので、それをギュッとつかんで自分のものにしていけば、次第にゴールへと近づいてきます。
これが唯一真っ当な人生だと個人的には思いますが、その過程はやはり大変なものです。ゴールが大きければ大きいほど現実との軋轢が生まれ、様々なトラブルに見舞われることもあるかもしれません。あるいは頑張りすぎて疲労困憊でうつっぽくなることもあるかもしれません。
そこではじめて有効になってくるのが、僕の先生がクリエイトした気功（技術）です。特に心身の改善に大きく役立ちますし、さらに言えばゴールの臨場感を生成するのにも使えます。
最初はこれに準じて、次第に慣れてきたら様々な気功技術と組み合わせたり、様々なシチュエーションに応用していくことで、より効果を発揮し僕たちを強化してくれます。ゲームで言えばチートの裏技のようなものです。
気功は心身の隠しコマンドを押して、心身を癒し強化することができます。これは僕たちにかなり有利に働きます。
さらにその気功の鍛錬に加えてヒーリングを受けて心身の状態を改善し、ゴールを新たに見つけたり更新したりすることを通じて、僕たちはさらに先へ加速することができます。
どんどん前に進んでいきましょう。もしかしたらいま一緒にいる周囲の人と軋轢が生まれ仲違いすることもあるかもしれませんが（十中八九ありますが）、僕はその道を選んだ人とともに生きていければと思います。
もしあなたがゴールを設定したがゆえに他者から謗られ、落ち込んでいるのなら、僕はこう声をかけたい。
「誰も彼も、かすみたいなやつらだ」と僕は芝生の庭越しに叫んだ。「みんな合わせても、君一人の値打ちもないね」（グレートギャツビーp.p.277）
唯一価値のあるのは、自分のゴールを追いかけている人生です。富とか名誉とか地位とかはそれに付随してくるものであって、本質的なものではないように思います。下手したら、それらが足かせになってしまうことも当然あります。
なのでゴール以外はいらないと振り切って、ガンガン前に進んでいきましょう！
そのサポートをセミナーとセッション、そして今後の企画でも行っていきたいと思います！
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