撮影の時は必要な写真を撮るために
カメラの設定だったり、撮り方だったりを
常に考えながら撮っているのですが、
「屋外の人物撮影では
こんなことを考えながら撮っていますよ~!」
ということをご紹介したいと思います。
◆その1:光の当たり方を見る
屋外での人物撮影は光の当たり方で
写真の印象が大きく変わるので、
光の当たり方を意識しています。
この二枚の写真は
被写体の立ち位置はほぼ同じですが、
被写体を中心に私の立ち位置を
反対側に変えて撮っています。
(被写体はクルっと180度向きを変えている)
こうすると光の当たり方が変わります。
一枚目:被写体の正面(カメラマンの背後)から
太陽光が差している状態(順光)。
二枚目:被写体の背後(カメラマンの正面)から
太陽光が差している状態(逆光)。
どちらが正解ということはなく、
一枚目は元々暗めの背景ということもありますが、
順光の方がコントラスト(メリハリ)や質感はハッキリ出ます。
逆に二枚目の様に逆光で撮影すると
葉っぱがキラキラしたり、
髪の毛に光が透けてフワッとした感じになったりと、
光が印象的な写真になるので
多くのカメラマンは逆光で撮ることが多いです。
被写体も太陽の眩しさを感じにくいので楽ですよね。
スマホで人や物を撮る時も同じなので、
ぜひ試してみてくださいね。
ただ、逆光で撮ると被写体は暗くなるので
明るめに設定して撮ると良いですよ。
◆その2:明るさの調整
撮影時は環境だったり求めるテイストに合わせて
明るさを調整しています。
専門的には露出を調整するという言い方をします。
見た目に近い露出を適正露出と言いますが、
まぁ最終的には好みの問題ですね。
こういう自然背景の場合は
二枚目や三枚目の明るさで撮ると、
フワッとした雰囲気になるので
個人的には好きですね。
スマホで撮影するときも
色々明るさを変えながら撮ると
簡単にテイストが変わるので面白いですよ。
◆その3:ピントの範囲、
背景のボケ具合の調整
被写体の背景がボケている写真というのは
言い方を変えると
「ピントが合っている範囲が浅い」ということなのですが、
このピントの範囲を調整することで
同時に背景のボケ具合を
大きくしたり小さくしたりすることができます。
画像は一枚目から三枚目にかけて、
ピントが合っている範囲を徐々に深くし、
背景のボケが小さくなるように撮っています。
ピントの範囲やボケ具合を
調整する理由は色々あります。
・ピントの範囲を浅くすることで、
背景のボケを大きくし
メインの被写体を浮き上がらせる
・ピントの範囲を深くすることで、
背景のボケを小さくし
背景に何があるのかを分かりやすくする
・複数の被写体がいる場合、
全員にピントが合うようにピントの範囲を深くする
などなど、状況に合わせて調整し撮影しています。
◆その4:躍動感を出す、動きを止める
この二枚の写真はスカートを持って
ヒラヒラと動かしてもらっているところを
撮っているのですが、
一枚目は動きが止まって見えて、
二枚目は腕やスカートがぶれて
動きを感じるかと思います。
これはシャッタースピードを
変えることで表現できるのですが、
何か動いているものを撮るときに
躍動感が欲しい場合や、
逆に動いてるものをピタッと止めて撮りたい時に
この様な撮り方をします。
普通の人物撮影の時は
あまりこのようなことは考えませんが、
例えば子供が走り回っている様子を撮る時や
スポーツ写真を撮るときは顔がぶれないように
シャッタースピードを早くして
動きを止めるようなことが多いですね。
◆その5:構図を考える
構図というのは写真を撮るとき、
何をどこに配置するか?
みたいなことです。
人物撮影の場合は被写体や背景の位置、
写すもの写さないものを考えたりするのですが、
構図の組み立て方は色々あるので
今回はこちらの二枚を例としてご紹介します。
この作例では、
地面ギリギリにカメラを構えて
シロツメ草を愛でている(?)
様子を撮っているのですが、
こうすることで
しゃがんでいる人物の表情も見えますし、
シロツメ草や芝がボケてふわっとした
雰囲気の写真になります。
また背景には
木々があり自然が多く感じる写真ですが、
そうすると一枚目のオレンジの丸の
四角い看板が少々気になるところ。
なので、
青い丸のボケて写っているシロツメ草で
看板が隠れるように少しカメラを動かして
構図を変えました(二枚目)
完全に隠れているわけではないですが、
一枚目より存在感がなくなりましたよね。
どこまでこだわるかという話ですが、
写真のクオリティーを高めようと思ったら、
やはり細部まで気を配る必要があります。
「神は細部に宿る」なんて言ったりしますしね。
◆その6:歩いてもらう
私は撮影の時に
ポーズをとった写真の他に、
歩いているところを撮ったりもします。
歩いてもらうことで表情の固さも抜けますし、
自然な瞬間を撮ることができます。
モデルのような歩き方をする必要はなく、
公園を散歩するように
木々を眺めながら歩いてもらうと、
それだけで良い写真になります。
誰かに写真を撮ってもらうときは、
ぜひ歩いてるところを撮ってもらってください。
素敵な一枚になりますよ。
今回は屋外の撮影のお話でしたが、
もちろん屋内でも撮影しています!
そろそろプロフィール写真を変えたり、
仕事用にちゃんとした写真を撮ろうと思っている方は
ぜひこちらもチェックしてみてくださいね↓↓↓
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