2回のワクチン接種が完了している
イギリス(成人の約75%)や
イスラエル(16歳以上の約80%)で、
デルタ株の感染が
拡大している現状もあってか、
ワクチン開発責任者の一人である
オックスフォード大学の
アンドリュー・ポラード教授が
「集団免疫の獲得は不可能」との
考えを述べていますね。
世界中でウイルスが蔓延していて、
ウイルスが変異し続ける限りは
そうだろうと個人的にも思います。
そうなると今後は
インフルエンザと同じで、
新型コロナウイルスと共存していく形に
なるのだと思いますが、
その都度ワクチンや治療薬などで
対処する場合でもしない場合でも、
自分の免疫力を高めておくことが
感染や重症化を防ぐために
有利に働くのは間違いないと思います。
免疫力を高める方法の一つに、
免疫に関わる栄養素を
十分に摂取することで
免疫力を高めるというものがあります。
■ウイルスや細菌の侵入経路である
目や鼻、口などの粘膜を強くする栄養素
例えばウイルスが
喉の粘膜に付着した場合、
粘膜が粘液でしっかり覆われていれば
ウイルスが粘膜まで到達できず、
粘液層の最下部で分泌される
IgA抗体や抗菌たんぱくと
呼ばれるものによって
病原体は不活化、排除されます。
もし病原体などの異物が
粘液を突破しても、
粘膜の細胞同士の結合が強ければ、
それ以上侵入しないように
ガードすることができます。
▼これらの働きを高める栄養素▼
・ビタミンD
粘膜細胞同士の結合を強くする。
抗菌たんぱくの合成に関わる。
・亜鉛
粘膜の再生に必須の栄養素。
体内に貯蔵するのが難しいので
日常的な摂取が必要。
・ビタミンA
粘膜の再生、
免疫抗体の一つIgA抗体を作る。
■体内に侵入したウイルスを排除する
免疫細胞達に関わる栄養素
ウイルスが粘膜を突破し
体内に侵入すると、
マクロファージや樹状細胞、
リンパ球(T細胞、B細胞、NK細胞)などの
免疫細胞が
それぞれの役割に応じて
ウイルスを排除するため、
感染部位に集結します。
(それぞれの細かい役割は割愛)
ここで必要になるのがビタミンC。
ビタミンCは免疫細胞が
感染部位に集結するスピードを高め、
自然免疫(人が本来持っている免疫)においては
ウイルスに対する攻撃力を高める働きもあります。
■各栄養素の摂取について
紹介したこれらの栄養素を
食事で接種することは可能ですが、
免疫力を最大限に高めるための必要量を
食事で摂取することは難しいので、
サプリで補うのが良いと思います。
ただ日本のドラッグストアなどで
売っているサプリは
ビタミンやミネラルの含有量が少ないので、
海外の濃度が高いものを使用するのが
個人的には良いかと思います。
(IHerbなどで売っているやつです)
私自身、以前に
分子整合栄養学(オーソモレキュラー療法)という
高濃度のビタミンやミネラルを摂取する方法で、
数年間に及ぶ病気を治した経験があるのですが、
その時も海外の高濃度のサプリを使用しました。
摂取する栄養素の量は
一般的な栄養学と分子整合栄養学では、
その考え方に結構開きがあるのですが、
私に限って言えば今も継続して摂取しており
健康を害するようなことは起きていません。
紹介した各栄養素の摂取量は、
年齢や体重にもよるので
気になる方は色々調べてみてください。
IHerbのサプリのレビューなども
色々参考になるかと思います(あくまでも参考に)
今回の記事について
もっと詳しく知りたいという方は
ぜひこちらの本を読んでみてください↓
ウイルスに強くなる「粘膜免疫力」