札幌で前世療法、インナーチャイルドセラピー、ゲシュタルトセラピーをしている ヒーリングハート♡グリーンフィールドです。サイトはこちら→https://e-hgf.com/

 

 

 

いつかお会いしたい、、、、、

 

いつか美術館を訪問したい、、、、、

 

 

 

そんな思いでいたけれど、、、、、

 

 

 

「愛、、深き淵より」と出会ったのは何歳のころだったでしょう?

 

当時看護師をしていたので、星野さんの患者さんとしての

 

日常がとてもよく理解出来また、苦しさもご本人の

 

比ではないですが、、理解出来ました。

 

 

 

 

鉄棒から落ちる時の空がものすごく青かった、、、

 

子供のころから駆け足で登っていた山の中腹に

 

キリストの言葉が書いてあった、、、、

 

私のそばに来なさい、、、

 

寝たきりになり、何度死にたいと思ったことか、、、

 

しかし、、舌を噛むことも何も出来ない、、、、、

 

何も言わず、いつもただただ優しく付き添ってくれる

 

母親に、何度悪態をついたことか、、、、

 

母親が口に入れてくれたご飯を、、、、、

 

俺なんか産んでくれなかったらよかったのに、、

 

と、口の中のご飯を天井にぶちまけたら、、、

 

自分の顔に落ちてきた、、、、、

 

長く寝た切りなので、後頭部が剥げてきて、、、

 

頭がかゆくなった時、看護婦に、、、、

 

ハゲの少し右、、、、とか言って、、、ハゲも

 

少しは役に立った、、、、

 

長い間、膀胱に管を入れているので、膀胱洗浄を

 

しなければならない、、、、、

 

便秘になれば、、、摘便もしてもらわなければならない

 

 

 

どこの病院でも、これ以上の回復は望めず、、、、

 

故郷に帰ることになった、、、、

 

大学を出て、念願の教師になって、、、

 

故郷に錦を飾るどころか、、、、、

 

自分は担架に縛られ、横になったまま

 

故郷に向かっている、、、、木々が車の窓から

 

見える、、、、、こんな姿で、帰る自分、、、、

 

 

 

 

入院中から時々見舞いに来てくれていた女性と

 

結婚することになった、、、、

 

彼女はクリスチャンで聖書の話をしに来ていた、、、

 

自分も洗礼を受けることになった、、、、、

 

とうとう星野も神頼みになったか、、、と

 

人は言うだろうなぁ、、、、、

 

兄夫婦と同じ屋根の下に住まい、、、

 

結婚してから妻はよく面倒を見てくれた、、、

 

入院した時から口に筆を銜え、退院してからは

 

妻が画台を少しずつずらしてくれる、、、、

 

食事をはじめ日常の全てをしてくれる。

 

ある食事の時、、ごはんばかり口に入ってくる、、、

 

気づくと妻はおかずばかり食べていた、、、、、

 

ご飯とおかずを交互に食べさせているつもりが

 

片方だけになってしまった、、、、

 

 

 

 

 

本の中の一行一行が心に残っている。

 

 

 

 

涙ながらに読んだこの本を共有したくて、、、

 

母と弟(まだこの頃はかろうじて目が見えて字も読めていた弟)に紹介した。

 

 

 

本の中に、、、、、、

 

夏の暑い日、、、自分の頬にハエが止まった。

 

母は、そのハエをはらおうと、、、

 

手でバシッと、、、何かではたこうと思えばできるものを

 

母は、、、、、、ハエをはらおうと、、、、そーっと

 

自分の頬に手のひらを添えてきた、、、、、

 

当然ながら、、、ハエは飛んで行った、、、、、、

 

 

 

 

 

 

夏休みに、、、、、

 

母と弟といた時に、、、、母が弟に

 

「動くなよ!動くなよ!」と言った途端!!

 

弟の肩に止まっていたハエをハエたたきで

 

バシッっと叩き落した!

 

 

 

弟曰く、、、、、、、

 

「うちのおふくろは、星野さんのおかぁさんとは

ずいぶん違うなぁ」

 

 

こんな、、、話を星野さんにお会いして聞いて欲しかったなぁ、、、、、、。

 

笑い合いたいなぁ、、、、と思っていた、、、、。

 

 

 

 

 

星野さんの絵と文の中に、、、、、

 

 

母の押す寝台車で 病院の裏庭へ行くと

コンクリートの固まりによりかかるように

母子草が咲いていた

私も花のように空を見ていたら まぶしくて

涙が出てきてしまった

母に泣いているんだと思われそうで はずかしかった

 

 

 

神様がたった一度だけ 

この腕を動かして下さるとしたら

母の肩をたたかせてもらおう

風に揺れるぺんぺん草の実を見ていたら

そんな日が 本当に来るような気がした

 

 

 

車椅子を押してもらって 桜の木の下まで行く

友人が枝を曲げると 

私は満開の花の中に埋まってしまった

湧き上がってくる感動をおさえることができず

私は口の周りに咲いていた

桜の花をむしゃむしゃと 食べてしまった

 

 

この三作品の絵葉書は、どうしても

 

使うことが出来ず、何十年もレターセットの中に

 

入っています。

 

 

 

これまでと同じように、、、、、、

 

母子草を見ると、、、、

 

ぺんぺん草を見ると、、、、

 

桜を見ると、、、、

 

星野富弘さんを思い出すことでしょう、、、。

 

 

 

 

例年のごとく、、、今年も我が家の暦は、星野さんの

 

作品です。

 

 

 

 

星野さん、、、、ゆっくりお休みください。

 

 

ありがとうございました。