恋愛中のふたりから依頼された場合
恋愛中のカップルから、ふたりのまとめ役を頼まれるときは、両親がふたりのことを知らない場合、両親がふたりの結婚に反対している場合などが考えられます。

いずれの場合も、仲人はふたりとその両親たちとのパイプ役を担うことになります。

この場合も軽々しく受けないで、まずふたりの意志を確かめ、結婚に対する気持ちが真面目なものであるかどうか、しっかり把握しておくことが必要です。

ふたりのことを知らない両親に対しては、両者の仲介役として、本人たちの結婚の意志を伝え、ふたりの交際を認めてもらうように理解と協力を願うのが先決でしょう。

問題は両親がふたりの結婚に反対している場合です。

どんな理由からであれ、反対している親を他人が説得するのは容易ではありません。

まずは相談相手になりながら、それとなくふたりの考え方や態度、両親への思いやりの有無などを観察し、ふたりの力になってあげるのが妥当かどうか見きわめることがたいせつです。

ふたりが真剣で、両親の反対が理不尽なものならば、第三者の客観的立場からふたりを応援して、両親の説得を引き受けるのが自然でしょう。

ただ、ふたりの結婚のためとはいえ、強引に事を進めるのは避けなければいけません。

両者の意志の疎通をはかることが、まず第一です。

若いふたりを勇気づけながらも、あせらないように戒め、両親に対しては誠意ある態度で接します。

努力しても両親の理解を得られない場合は、しばらく冷却期間をおき、時間が解決してくれるのを待つつもりで静観するのがいいでしょう。

 

大橋直久~カウンセラー