世の中には、"問題児"と呼ばれる子供がいる。

そうして、これらの子供の問題のほとんどは家庭にあるといわれている。

つまり、その子供の両親(または片親)の教育態度に問題があるというわけだ。

したがって、この子供の問題を解決するためには、まず親自身が自分の態度を改める必要があるわけだ。

このことは、管理者についても言えること。

つまり、カウンセリングの必要な部下は、問題のある職場から生まれやすいし、彼を扱う管理者の態度に問題があるということだ。

したがって、部下の問題を解決するためには、管理者自身、自分の態度を反省する必要があるわけだ。

このようなことからも、管理者が正しいカウンセリングをすることは、非常に有意義なことである。

そこで次に、そのことを具体的に述べよう。

第一にすることは、カウンセリングルームの設置である。

条件としては、明るく、静かなこと。

快適な椅子やテーブル、清楚なカーテン、灰皿などを用意することである。

こういう条件が整っている部屋なら、そこに呼ばれた部下も、自分が大切に扱われていることを実感し、満足するであろう。

反対に、事務所の管理者の机の側に呼び寄せたり、薄暗い工場の片隅や、倉庫の荷の陰などに呼んでのカウンセリングは効果がない。

第二の問題は、正しいカウンセリングの理解者でなければならないということである。

もちろん、すぐにそうなれるものではない。

大橋直久~シニア向けヒーリングカウンセラー