伊勢神宮
「お伊勢さん」と親しまれ、日本人の「心のふるさと」といわれる伊勢神宮は、正式には「神宮」といいます。
皇室の御祖神(みおやがみ)をお祭りする神社です。
鳥居の先に見える宇治橋を渡ると、そこは、神の領域となります。
御祭神
皇大神宮:内宮
(こうたいじんぐう:ないくう)
天照大御神(あまてらすのおおみかみ)
御神体
3種の神器のひとつである
八咫鏡(やたのかがみ)
(ごしんたい:神道で神霊が宿るとされる物体で礼拝の対象となるもの)
豊受大神宮:外宮
(とようけだいじんぐう:げくう)
豊受大御神(とようけのおおみかみ)
14社の別宮(べつぐう)
43所の摂社(せっしゃ)
24所の末社(まっしゃ)
42所の所管社
125社の宮社(ぐうしゃ)すべてをふくめて「神宮」と呼びます。
神苑まで木々が整えられています。
風祈日宮
伊勢神宮 内宮 神楽殿 御饌殿
神楽殿では、奏楽‧舞を伴う「御神楽」を行います。
御饌殿(みけどの、みけでん)では、御祈祷を行います。
神宮のご祈祷は、「御饌(みけ)」、と「御神楽(おかぐら)」の2つから選べます。
御饌(みけ)
お祓い後に、御神前に神饌(しんせん:主食の米に加え、酒、海の幸、山の幸、その季節に採れる旬の野菜など、神様へお供えされる食事)をお供えし、
祝詞(のりと:祭典に奉仕する神職が神様に奏上する言葉。その起源は天の岩屋神話に見ることができます。)の奏上(そうじょう:良いご縁となるように願いを込めて読みあげられるもの、天子(てんし:天上界の人に申し上げること)を大御神にお届けします。
約15分ほど
御神楽(おかぐら)
「御饌(みけ)」に加えて、雅楽(ががく)の調べと共に雅な舞を奉納するご祈祷が「御神楽」です。
約25分〜40分ほど
雅楽について
雅楽は、1200年の歴史があります。日本古来の儀式音楽や舞踊などと、仏教伝来の飛鳥時代から平安時代初めにかけて、中国や朝鮮から伝えられた音楽や舞で平安時代に日本独自の様式に整えられた音楽です。
御饌と御神楽は、ともに大御神への感謝と真心の表れだそうです。
授与品
御守りは、内宮と外宮で購入できます。
授与品とは神社仏閣で享けて頂く御守や参拝記念品です。
私は、外宮の紫色の御守りにしました。
天照大御神が本来のお力を発揮されるためには、 御饌都神(みけつがみ)である豊受大御神のお力が必要です。
御饌都神(みけつがみ)とは、稲をはじめとする五穀の主宰神のことです。
内宮と外宮、ふたつの御守りをあわせ持つことで神様のご加護があります。
伊勢神宮 感想
伊勢神宮は、古くから多くの信仰、崇敬を集め、「せめて一生に一度は伊勢神宮にお参りに行きたい」という憧れであったそうです。
毎年、一年の始まりには、内閣総理大臣や農林水産大臣が参拝することになっています。
伊勢神宮には、おみくじがありません。その理由は、おみくじは、いつでも参拝できる身近な神社で引くものであり、「一生に一度」と言われる伊勢神宮で引くものではないこと、めったに参拝できない伊勢神宮に参拝できたのだから当然大吉であるはずなので、おみくじをひく必要がないとされています。
伊勢神宮では、最初に外宮を参拝してから内宮を参拝するのが習わしだそうで、私も外宮から参拝しました。
外宮よりも内宮を参拝してる人の方が多く見られてました。
木々の青さと流れる川が、美しい日本の風景を感じさせてくれました。
正宮である皇太神宮では、厳かなエネルギーが感じられ、いつもより真剣に、一拝・祈念・二拝・四拍手・一拝を行いました。
感謝の気持ちを天照大御神に伝えるのが古くからの風習ですが、決して個人的なことを願ってはいけないところではない、とあります。
個人的な願いは、個人的なお願いごとは荒祭宮と多賀宮でする、というような地元の風習としての信仰もあります。
荒祭宮(あらまつりのみや)
多賀宮(たかのみや)
宮社で感謝し、お願い事は、ご祈祷でする
というのが良いようです。
伊勢神宮を参拝したことで、古くからの日本の歴史を感じることができました。今回は、一日でさんぱしましたが、一週間ほどかけてゆっくり参拝したい気持ちでいっぱいです。
時代が変化するなかでも、神宮は、古き良き日本の姿を留めています。
5年後、10年後、あなたの衣・食・住はどう変わっていると思いますか?
どこにいて、何をしていると思いますか?
どれだけまわりが変わっても、自分のなかで変わらないものを守ること。
これからの神宮と未来の自分を考えていきたいと思いました。
お茶屋さんにて記念に一枚。