HSP(Highly Sensitive Person: とても敏感な人)は、1996年にアメリカの心理学者でセラピストのエレイン・アーロン博士によって提唱されました。

HSPは病気ではなく、「生まれ持った気質」と言われていて、世の中のおよそ5人に1人がHSPだという調査結果があります。

もしかしたら、あなたが感じている生きづらさの原因は、HSP気質の可能性があります。

あなたは自分がどれくらい敏感か気になりますか?

アーロン博士の診断と私自身の経験を元に、HSPの特徴としてセルフチェックできる項目を20項目選んでみました。

気になる方は、以下の質問にお答えいただき、HSP診断を行ってみましょう。

HSPセルフチェック


1. 他の人よりも感情や気持ちが強く反応することがありますか?

2. 細かい音や匂い、光の刺激を過敏に感じることがありますか?

3. 空間や人の密集、時間の制約がストレスを引き起こすことがありますか?

4. 新しい環境や変化に対して神経質になることがありますか?

5. 感情や考えを処理する時間が必要ですか?

6. 不快な情報や暴力シーン、虐待などの影響を受けやすいですか?

7. 体調や健康状態が他の人よりも影響を受けやすいですか?

8. 敏感さが自己評価や他者との関係に悪影響を及ぼすことがありますか?

9. 過去のトラウマや悲しい出来事が心に残り、影響を与えることがありますか?

10.  子供の頃、親や先生は、あなたのことを「敏感な子」とか「内気な子」と言っていましたか?
11.肩こりや頭痛が多いですか?
12.いくつものタスクを一度にしなければいけないとストレスになりますか?
13.カンがいい方だと思いますか?
14.ストレスで胃が痛くなったり体に不調がでることがありますか?
15.人前で話すことが苦手で、人前に出ると上がったり緊張しますか?
16.お腹が空くと集中できない、また、集中しなければいけない時に眠くなることがありますか?
17.家をでる準備など、ひとつひとつのことに時間をかけて行う方ですか?
18.人からやさしい、親切と言われることがありますか?
19.ちょっとしたことでびっくりしてしまうことがありますか?
20.痛みに敏感ですか?

※このテストは、医学的な診断ではありません。

自分の敏感さを知るヒントにしていただくものです。


いかがでしたか?


あくまでも目安ですが、20項目のうち15項目以上あてはまっているとしたら、HSPの可能性が高いといえるでしょう。


あなたは、繊細であることによって、周囲の刺激に影響されやすく、疲れやすいと感じているかもしれません。


ですが、それはあなたが愛すべき資質を持っている証拠です。


敏感さは、他人の感情や状況に共感し、理解する力を持つ素晴らしい能力なのです。


周囲の刺激に振り回されず、自分自身を守る方法を見つけることで、穏やかで安心な日常生活を送ることができます。


まずは、自分を大切にする気持ち、自分の感情や限界を認めることから始めてみましょう。


そして、適切なストレス管理やリラックス法を取り入れることで、心身のバランスを保ちながら、自分らしく生きることができます。


これからは、自分の気持ちを一番に優先して、HSPである自分が直面している心の問題に向き合っていくことを目指しましょう!


​HSPが抱えやすい心の問題


自分に対して要求が高い、厳しい基準を設けている


・親切心

・もてなしの心

・気遣い

・相手への注意

・思慮深さ

・責任

・他の人への関心

・知識やスキルの向上

・環境への配慮

・感情や感受性の扱い方

・ルールや規則への適合

・安全への配慮

・質の高いコミュニケーション

・社会的な貢献や奉仕


HSPの人は、自分の行動のルールや自分のあり方をとても大事にしています。


自分に対して要求が高すぎたり、自分自身に対して厳しい要求をしてしまうことがあります。


自分に高い基準を設けてしまう要因は、次の4つが考えられます。


1. 過剰な自己要求
HSPは、周囲の人や環境からの影響を強く受けやすいため、自分に対して過剰な要求をかけてしまうことがあります。自分に対して高い基準を設けてしまうのもそのひとつです。


2. パーフェクショニズム
HSPは、細かいところまで気づきやすく、完璧主義者としての要素を持つことがあります。そのため、自分に対しても周囲に対しても完璧を求めてしまい、高い基準を設けてしまうことがあります。


3. 繊細な感情
HSPは、感情が豊かで繊細な人が多いため、自分に対しても感情的に厳しくなりがちです。自分が感じる不安やストレスなどを避けるために、高い基準を設けることがあります。


4. 環境や文化による影響
HSPは、周囲の人や環境からの影響を受けやすい性格です。周囲が高い基準を求めている環境で育ったり、文化的な要因により高い基準を設けることがある可能性もあります。


HSPには、過剰な自己要求やパーフェクショニズム、繊細な感情、環境や文化による影響などがあり、これらから高い基準を設けてしまう傾向があります。


周囲や自分自身に対して適切な基準を持つことが大切です。


完璧主義や常に自分以上の成果を求めることは、一定のレベルでの成長を促すことがありますが、いき過ぎてしまうとストレスやプレッシャーを感じることがあります。


その状態を避けるには、「自分に対して適切な要求を持つこと」が重要です。ご自身の目標や基準を見直し、自己受容とバランスを保つことが大切です。



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「自分に対して適切な要求を持つこと」とは、どんなことでしょうか?



自分に対して適切な要求を持つことは、自分の限界や感情を理解し、自分自身を大切にすることです。他人の期待に応えるだけでなく、自分のニーズや欲求を大切にすることが大切です。自分を大切にすることで、自己肯定感や心の安定も保てます。

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​HSPの心の対処法


HSPの人が「自分に対して適切な要求を持つこと」に対して具体的にできること5つにまとめました。


1. 自分の限界を理解する
自分がどれだけの量の刺激やストレスに耐えられるかを理解し、その範囲内で行動することを心がけましょう。


2. バランスを保つ
仕事、休息、趣味などの要素をバランスよく配分し、自分の心身の健康を保つように努めましょう。


3. 自分を大切にする
自分の感情やニーズを大切にし、他人の期待や要求に振り回されないように心がけましょう。


4. 心の声に耳を傾ける
自分が何を欲しているのか、何がストレスを引き起こしているのかを自己観察し、自分に対して適切な要求を持つことができるようにしましょう。


5. サポートを求める
自分だけで適切な要求を持つのが難しい場合は、信頼できる人や専門家に助けを求めることも有効です。


自己管理の重要なポイントは、自分自身の限界を理解してストレスを避けること、バランスの取れた生活を送り、自己の感情やニーズを大切にすること、自己観察を行い、ストレスの原因を見極めること、そして、必要があれば、遠慮せずに助けを求めることも大切です。


心の対処法は、ひとりひとり、個人によって異なります。


私が感じたのは、HSPの気質を持つ方々は、他者から親切や誠実だと言われることが多いです。


そのような素晴らしい特性を持つあなたには、心の奥深い部分を探求し、自己理解を深めることで、さらなる成長や幸福を見つけることができます。


その一方で、人一倍「疲れやすい」ということが起きる、というのを知っておくことが大切です。


HSPの方の心の問題と対処法をお伝えしました。


自分がHSPであることに気付き、これまでの自分や経験に納得した方もいるかもしれません。


HSPであることは弱みではありません。むしろ、強みとして活かしていけます。


HSPであるその特性を強みとして活かすことができるポテンシャルを持っています。


あなた独自の美しさと強さを信じ、自分を愛し、心の調和を大切にすることで、自分の心を癒し、より良い未来を築いていけると、私は、信じています。



HSPあるある


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​彼や家族から神経質と言われるのが嫌です。


神経質は、「細やかなやさしい気質」を持っている人のこと。彼やご家族は、まだHSPに理解がないのかもしれません。
これからは、

私という存在を
深く認識してもらう


という
スピリチュアルマインドを
セットしましょう。

HSPであることを伝えることに抵抗がある人もいるかもしれませんが、心を大きく開き「自己開示」することで「本当の私」を知ってもらうことは、大切です。
自分を理解してもらおうとする気持ちが関係性を育むことにもつながります。

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HSPとは?HSPの4つの特徴


HSPのきよさわくみです。HSP専門カウンセラー清沢久美。