人事から始まる病院の斜陽 送別会で感じる残念な想い | The Armonizador dances with the breeze | 新潟の治療家

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難治性の症状を対象とする治療家(整体・心理・エネルギーの手による治療)です
 
3~6次元レベルの調和を目指す治療を行います

Armonizador

にはそのような意味が込められています

 

つい先日

 

送別会が行われました

 

新潟市のとあるお店なのですが

 

とても とても 美味しいお店でした

 

 

全国の珍しい日本酒がいただけるお店なのですが

 

「やっぱり 新潟のお酒が好きだな」

 

と 舌も地元びいきな私(笑)

 

 

 

私を含む3人での開催でした

 

皆 同期に入職しました

 

部署は皆バラバラなのですが

 

なんとなく ずっと 仲良くさせていただいておりました

 

 

私がリストラされる半年前に

 

そのうちの1人も 既に 辞められて

 

とても待遇の良いことで有名な病院で

既に働いておられます

 

ですので その人と 私の 送別会です

 

みんな バラバラになるけど

 

みんな 元気にやっていこうね

 

そんな 送別会でした

 

 

~~~

 

 

せっかく 極上のお食事と お酒の マリアージュ を 楽しんでいるのに

 

やっぱり 呑み進めるうちに

 

3人が働いていた 病院 の話になってしまいます

 

この話は 味を落としてしまいますが

 

せずにはいられない

 

そんな 感じでした

 

 

 

 

私がいた場所・部署からは

 

見えなかったことを 知ることができました

 

 

 

自分が辞めることとなる 原因 遠因 は

 

自分がいた場所だけに 起きていたのだろうと 思っていましたが

 

そんなことは ありませんでした

 

病院の全ての部署で

 

同じ様なことが

 

繰り返し

 

繰り返し

 

行われていたのでした

 

 

 

じゃぁ その 問題の根っこは 何だったのでしょうか?

 

 

採用 異動 罷免・・・

 

 

人事に関する権限を持っている人

 

 

その人が やはり 問題でした・・・

 

X と呼ぶことにします

 

(えっくす と読んでも結構ですし

 バツ と読むことも歓迎いたします(笑))

 

 

 

もちろん 完璧な人などいませんし

完璧である必要などありません

 

 

私たちが入職した当時は

 

Xを支える職員が その部署の中に おられました

 

それで

 

職場全体の バランスが とれていたようです

 

 

コロナが始まる前

 

病院に慰安で来られる外部の方と雑談をした際

 

「ここの病院の職員さんは みなさん 感じがいいですよね

 特に感じるのは みなさん 仲がよろしくて

 笑顔が素敵な人が多いので

 ここに来ると 元気がいただけますわ」

 

と言っていただいたことがあります

 

社交辞令でも

 

なかなか ここまでは 言っていただけません

 

心の中で

 

「そうでしょう~ いい職場でしょう~?」

 

と思ったことが 思い出されます

 

 

 

そういう 職場の雰囲気づくりが

 

Xをサポートしている職員さん達の 力によるものでした

 

 

 

実は この病院は 以前にちょっとした事件を起こしています

 

新潟では少し有名な事件です

 

私がこの病院へ転職すると聞いた 医療関係者は 皆

 

「よりにもよって あそこ? 大丈夫なの?」

 

と心配してくれました

 

 

事件後 残った職員さん達は

必死で

より良い病院に と

 

がんばってこられたのだと 想像します

 

私たちが入職した時の

あの 職場の良い雰囲気は

 

その 名残り だったのでしょう

 

 

しかし それから 約10年

 

すっかり その時の雰囲気は 失われてしまいました

 

 

Xは パンドラの箱を 開けてしまったのです

 

 

せっかく 自分の足りない部分を 支えてくれている職員を

 

1人ずつ

 

他部署へ

 

異動させ始めます

 

 

 

幻滅して 辞める方も おられました

 

 

 

そして それを

 

自分が任命した 主任 係長 科長に

 

同様の行為を行うことを

 

許可させるのです

 

 

 

私たちが入職したばかりの頃は

 

退職される方は

 

「う~ん そうだよね

 がんばっておられたけど

 こちらが求めるレベルは

 彼(彼女)には負担だったかもね…」

 

という方がほとんどでした

 

退職される人数自体も 少なかった と記憶しています

 

 

 

そして 新しくこられる職員は

 

「え? 働く場所 この病院でいいんですか?」

 

と びっくりするくらい 優秀な方が 多かったです

 

近隣の職場に比べ 福利厚生が とても 良かったなど

 

職員を大事にする姿勢が 感じられる職場

 

そこに 惹かれて 入職される方が多かったのです

 

 

 

それが数年前より すっかり 様変わりしました

 

病院を支えてこられた 優秀な方は

 

たとえ 役職をお持ちでも

 

辞めていかれるようになりました

 

辞めさせられた方もいたことでしょう

 

 

 

とても優秀な方 そうでない方 が 毎月辞めていかれるため

 

退職者の名簿が 年々 増えていきます

 

 

 

入職される方も 変わりました

 

 

リハビリで見学に来られる方がおられます

 

どんな方かは 見れば だいたいわかります

 

ただ 入職される方の傾向が 大きく変わり始めます

 

優秀な方が 入職されなくなりました

 

そうでない人が入職され

 

管理者は必ずこういうのです

 

「私に聞いてください わからないことは

 私に聞いてください」

 

と・・・

 

 

 

これは リハビリだけで起きている現象かと思っていましたが

 

他の部署も同様だったそうです

 

優秀そうな人は 扱いづらい と

 

そうでない人は 扱いやすい と

 

建設的な意見を言う職員よりは

 

言うことを聞く職員を

 

 

 

 

これは 麻薬のような 魅力があって

 

その病院の管理者達は

やめられないのでしょうね

 

 

 

すっかり そんな 職場に なりはてていました

 

「また ”事件” が 起きるね…」

 

と 誰ともなく 言っていました

 

 

 

もしもそうなると これまで信頼してくれた 地域の方々を

 

再び 裏切る ことになるのです

 

結局 被害者は 患者さんやそのご家族 なのです

 

 

何ともやるせない気持ちになったのでした

 

 

 

「人は堀 人は石垣 人は城

 情けは味方 仇は敵なり」

 

甲陽軍鑑の有名な一説が思い出されます

 

私は越後の人間なので どうしても 謙信公贔屓ですが(笑)

 

信玄の言葉とされるこの一節は 至言だと思います

 

 

 

私がこれからお世話になる会社には人事課があります

 

送別会に参加された 既に他の病院で働いている方の話では そこでも人事課があるそうです

 

以前職場には人事課はありませんでした

 

「人事課があるだけでも よかった って思えるね」

 

なんて言って笑いました

 

 

 

  • “人事の興味は、人間への興味だ。人間への旺盛な好奇心だ。” 城山三郎
 
  • “正しい人事のために4時間をかけなければ、あとで400時間とられる。” ピーター・ドラッカー
 
  • “気に入った人間ばかり入れるな。理解できる人間ばかり入れるな。それでは、君たち人事担当者以上の人間は採用できない。” 本田宗一郎

 

 

 

なんだか 生意気な文章になっちゃいました

 

送別会のお酒が残っているんだなと ご容赦頂ければ幸いです(笑)

 

 

 

長文にお付き合いいただき

ありがとうございました

 

あなたに愛が溢れる一日となりますよう

お祈りさせてください