駐車場から1本の細い上り坂を約10分ほど徒歩で上がった
小高い丘に「サント=マドレーヌ大聖堂」があります。
こちらは、1979年にユネスコの世界遺産に認定されています。
大聖堂の建物入口にある装飾的な壁面は、ティンパヌムと
呼ばれ、ロマネスク彫刻の傑作として知られているようです。
ここは、カトリック教会最古の修道会である「ベネディクト会」らに
よって861年に建立され、修士の一人が新約聖書に登場するイエスに
従った女性「マグダラのマリア(=サント・マドレーヌ)」の聖遺物を
持ち帰ったとされ、ヨハネス6世がこれを公開したところ、さまざまな
奇跡が起こったことから、のちにサンティアゴ・デ・コンポステーラの
巡礼路に組み込まれることになった。
しかし、13世紀に入り、持ち去られたはずのマリアの聖遺物が
プロヴァンス地方のサン=マクシマンというところで発見された
ことで衰えていった。