おばんです。HeadTail係長の周辺では淡々と繰り返す日々は続いています。しかし、そんな何気ない日常の一歩一歩を大切にしたいと思っております。![]()
さて、前回は占有権と言えるための要件を見ました。今回は一体どんなきっかけで占有権は生まれるのか、占有権の取得を見ておきましょうね。
●占有権取得のきっかけ:
二つのきっかけがあります。一つは、何もないところから生まれる占有権。原始取得による占有権の成立です。
例えば、物を拾った時、狩りや漁で誰の物でもない獲物を得た時などに占有した場合です。
もう一つは、誰かから占有を受け継いだ場合です。こちらは承継取得(※)による占有権の成立です。
※ちなみに、承継には、売買取引のように一部の権利・義務を受け継ぐもの(=特定承継)と相続のように一切の権利・義務を受け継ぐもの(=包括承継)とがあります。
例えば、売買取引などにより占有の移転(物の引渡し)があった場合が好例です。これは第219回配信の動産の物権変動(引渡しと占有の移転)のところで学びましたね。現実の引渡し以下4種類のパターンがありました。
その他、相続によっても占有を受け継ぎます。相続の場合、相続人が亡くなった方(=被相続人)の財産の詳細を相続人が知らない、それゆえ例えば、実際に物を所持しなくても占有を受け継ぐ点が特徴です。
●承継取得時の占有の二面性:
占有を承継取得する場合のポイントは、欠陥を含め前の占有者の占有を引き継ぐと同時に、自分自身の新しい占有を取得するという点です。これを占有の二面性と言います。
二面性がありますが、どちらを根拠に色々主張するかは選択可能です(選択的主張が可能)。
騙せないミーちゃん/宮城県出身
”昼間通りですれ違ったらよそよそしいとか、二面性がある人嫌い“(byミーちゃん)
この二面性と選択的主張が可能なことは、時効取得(一定期間占有のの継続が必須条件)の際の時効成立に要する期間と関係してきます。すなわち、「占有の始めに」善意・無過失なら10年、悪意なら20年経過が必要です。(民§162)
例えばある土地への自分の占有が善意(いい人という意味ではなく、事情を知らないイノセントという意味です)で始まり、ちょうど10年経っているけれど、前の占有者(前主)は今から15年前に悪意(意地悪という意味ではなく、事情を知ってるという意味です)で占有を開始していた場合、新しい自分自身の占有期間だけ主張するなら時効取得できます。
一方、前の持主の占有期間も含めて主張する道も選択できます。しかし、その場合には前の持主の悪意もくっついて来ます。悪意の(前主の)占有が開始して現在15年が経ちました。悪意の場合の時効取得に必要な期間20年には5年足りませんから、まだ時効取得できません。
※判例上「占有の始めに」とは「(主張したい占有の)一番始めに」という意味で理解されます。だから複数承継が行われ、その全てを主張したい場合には、その一番最初の占有の開始時点のことを指します。
お祖父ちゃん子のイブちゃん/山形県出身(常磐地方育ち)
イブ:“HeadTailさん、せんゆう、せんゆうって、なしてうちのじっちゃまみたいなことばかり言うの?”
HeadTail:イブさん、それって「占有」じゃなくて「戦友」ですよね。
●お疲れ様です。次回少し設問形式で今回のおさらいをしておきましょうね。
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