もう、資格取得に役立つ民法わかりやすく教えちゃうよ！（101）売買の対抗要件（引渡し)

気が付いたら101回目の配信でした。前回100回目をお祝いしましたが、一応101回もお祝いします。

皆さまのご愛読に心から感謝申し上げます。引き続きご贔屓の程よろしくお願い致します。

Head&Tailお気に入り101匹わんちゃん

売買契約の効果の一つとして、売主は買主に権利移転の対抗要件(たいこうようけん)を具えさせる義務を負いましたね。

この対抗要件、物の売買の場合には、「引渡(ひきわた)し」でした。

そして「引渡し」には4パターンがあります。下表をまず読んでイメージをつかんでくださいね。

	パターン	意味
１	現実(げんじつ)の引渡し	物を譲受(ゆずりう)ける人（買主＝譲受人(じょうじゅにん)）に実際に現物を引き渡すもの。
２	簡易(かんい)の引渡し	譲受人の手元に既に現物がある場合の話。例えば、「あなたの手元のそれ、あなたに譲ります」「了解」で、物を引き渡したと考えるもの。
３	占有(せんゆう)改定(かいてい)	代理人が手元にある自分の所有物を本人（＝代理人が代理する人のこと）に譲渡、その後は本人のために保持する場合の話。「私が持っているこれ、あなたに譲ります。でもあなたに代わって預かります」で、物が引き渡されたと考えるもの。
４	指図(さしず)による占有(せんゆう)移転(いてん)	代理人の手元にある本人の所有物を、本人が第三者に譲渡、本人からの指示により、その後は第三者のために保持する場合の話。「あなたの手元にある私のそれ、これからは●●さんのために預かってください」で、●●さんもそれを了承していれば、物が●●さんに引き渡されたと考えるもの。

“シャワーとドライヤーの後お店行くからね”（Qちゃん/仙台国分町のクラブHead&Tail所属）

●少しややこしいですか？やはり、次回、図で見てみましょうね。Qちゃんたち、お店の娘にも手伝ってもらいましょう。

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