庶務課主任OLのH&T。その雑務に追われる日々は続いております。そんな中、しばしば紅茶か珈琲を頂きつつ、想像力と創造力を働かせ、ストレスを解消しています。
紅茶は茶器の色やわずかな音など含め五感で楽しめますね(あっ、でも、触覚はないかも)
先日はこんな妄想に耽っておりました☟*ずいぶんひねたJK、ど~もすみません。
放課後、隣のクラスの○○君を図書室に呼び出すH&T。
H&T: ねぇ、○○君!これ、ホワイト・アルバム。聴いて感想教えてね
○○君:あ、有難う・・じゃあ今度俺も気に入ってるアルバム持ってくるよ
レコード交換のあと、二人の関係はイイ感じで進展し・・・
ママがいない週末。○○君を自宅に誘い、サンスイの大型ステレオのある応接間のソファに二人仲良く腰掛けると、紅茶でビートルズに聴き入ります。
H&T:ねぇ、○○(呼び捨て)、レコード聴きながら、H&Tのこと思い出した?
○○君:あぁ、うん…♪In my life I love you more…
H&T:もう、○○ったら、歌で答えるなんてキザだぁ。でも、そこも好きよ
昭和レディ、昭和マダムの皆様、これ、ないし、類似体験。絶対一度はなさってますよね。(「ない」とは言わせませんことよ)
そして、昭和ダンディの皆様、少なからず、女子への気持ち、歌で伝えてますよね。(「ない」って嘘ついてもダメですよ)
H&Tの持論は、「胸キュンなメモリーこそ若さと元気の鍵」です。だから、あなたの、胸キュンな体験、是非、是非、教えてくださいね
ということで、ビートルズの「ホワイト・アルバム」ではなく、「ラバー・ソウル」に収録の青春胸キュンな一曲「In My Life」(イン・マイ・ライフ)を聴いてみませんか。
この曲は間奏も特徴的で、バッハを想起させるチェンバロ風のピアノに脳が刺激された自分は、「人は、幼少、青春、そして成熟へと成長する中で、昔の体験や記憶と現在や未来との間に、どう折り合いをつけ生きるべきか」などと考えてました。
ビートルズの曲に登場するStrawberry Field/ストロベリーフィールド(英リバプール郊外にあった孤児院で少年時代のジョン・レノンはよくその庭で遊んだそうです)
これもまたビートルズの曲に登場するPenny Lane/ペニーレイン(ビートルズ発祥の地、英リバプールにある通りの名称。地元の青少年の遊び場だったのでしょうね)
“In My Life”は、「ノルウェーの森」や「ミッシェル」などの名曲とともにアルバム「ラバー・ソウル」に収録されている。
In My Life (1965)
作詞・作曲 ジョン・レノン&ポール・マッカートニー
There are places I'll remember
一生忘れない場所ってあるんだよ
All my life though some have changed
変わってしまったものもあれば
Some forever not for better
良い方へは変化しないままのものもある
Some have gone and some remain
消え去ったものもあれば、残ってるものもある
All these places have their moments
そんな場所にもみんなそれぞれ時があって
With lovers and friends I still can recall
そこには、忘れられぬ恋人や友達がいる
Some are dead and some are living
逝ってしまった人、まだ健在な人
In my life I've loved them all
その全てを僕はずっと愛してきた
But of all these friends and lovers
でも、そういう友達や恋人たちですら
There is no one compares with you
君にはかなわない
And these memories lose their meaning
どんな記憶だって意味を失ってしまうんだ
When I think of love as something new
どこか新鮮な(君への)愛を考えるとね
Though I know I'll never lose affection
決して僕の愛情が消えることはないだろうけど
For people and things that went before
過去の人や物事への愛情は消えっこないってことだけど
I know I'll often stop and think about them
僕はこれからも立ち止まり、過去の人や物事に想いを馳せるだろう
In my life I love you more
(それでも)僕の人生の中では君が最高なんだ
(間奏)
Though I know I'll never lose affection
決して愛情が消えることはなく
For people and things that went before
過去の人や物事への愛情は消えっこないってことだけど
I know I'll often stop and think about them
僕はこれからも立ち止まり、過去の人や物事に想いを馳せるだろう
In my life I love you more
(それでも)僕の人生の中では君が最高
僕の人生では君が最高なんだよ
ビートルズに学ぶ 英訳ワンポイント(以下スルーしてもOKです。英語を深めたい方は参考になさってね):
●歌詞カードなどでは、文の途中でも改行されることがありますね。そして通常、行の出だしの単語が大文字で記されます。しかし、必ずしも新しいセンテンスの開始ではなく、前のセンテンスの続きの場合があります。
例えば、All my lifeは大文字で始まってます。しかし、その前の行、I'll rememberから繋がっていて、I'll remember all my life though…「…だけど一生通じて忘れない(だろう)」と解釈した方が、意味が通りますね。
また、For people and things…も改行大文字で始まりますが、その前の行 … I'll never lose affectionに繋げ、lose affection for people and things that…と理解し、誰へのaffectionかを説明しています。歌詞カードの改行にはちょっと注意したいですね。
●あとは、省略の多様。With lovers and friends I still can recallは、With lovers and friends (that) I still can recall 、関係代名詞(目的格)としての thatも、接続詞としての thatと同様、口語だとバンバン省略。
でも1点注意は、There is no one compares with you「君に匹敵する人はいない」です。これは本来、There is no one (who) compares with youであり、主格の関係代名詞 whoが省略されてます。学校だと主格の関係代名詞は省略しないと教わるので、要注意です。主格の関係代名詞whoも、There is、Here isなどの語に続くときは例外的に省略されることがあるのですね
どうですか、この曲。過去への優しい目線、そして今大事なものへの強い思い。両方とも大切。いいですね、共感しますこの感覚
ところで、邦楽では過去の記憶と今の自分の置かれた環境とに、どう折り合いをつけてるのでしょうか?
まずは、思い浮かぶのが、サザンオールスターズの「Ya Ya (あの時代を忘れない)」ノスタルジックに回想される過去、その美しさは頂点に達してます。
でも、この曲、単に素晴らしき過去への追憶にとどまらない気がします。「過去に美し過ぎるものを見た僕。もう二度とそれを超えるものには出会えない」だからこそ「過去とは別れ、まったく新しい環境で別の美しいものを探すしかない」みたいなスマートな思いを感じます。でも、ちゃんと決別できるからこそ前に進めるし、過去も一層耀く、桑田さんが意識したのは、そこではないかと・・。
だとすると桑田佳祐さん、凄い「理性」の持ち主です。
Ya Ya (あの時代を忘れない)(1982)
作詞・作曲:桑田佳祐
過ぎ去った過去、そして今の自分、未来。このテーマでは、少し時代を下りますが、GLAYの「Glorious」(1996)も、興味深いです(*余談ですが、私的には色々な思い出とも重なり合って、好きです)
「Glorious」は題名の示す通り、過去を「輝いた日々」と歌い、先のサザンと似てます。しかし、過去との向き合い方が、ちょっぴり違ってます。そこには決別じゃなく、夢や憧れの日々を忘れず、前を向いて進んでいこうという感じがします。
だとするとTAKUROさん、凄い「感性」の持ち主です。
冬のGLAY、やっぱかっこいいっちゃ!
Glorious (1996)
作詞・作曲:TAKURO
編集後記:
今回のテーマから離れますが、サザンの「Oh! Claudia (Oh! クラウディア)」
♪恋をしていたのは去年の夏の頃さ いつまでも この胸に Oh! Claudia 憶えてる♪お好きな方も多いはず。
以前拙ブログで書きましたが、サザンの曲にはとても魅惑的な女性名のものが多々ありますね。「愛しのエリー」とか、「栞のテーマ」とか・・。(でもなぜか男性名がなく、唯一例外は「そんなヒロシに騙されて」でしょうか)。
女性のH&T主任からすると、そういう歌にされる女性、「超」羨ましいです。
ところで、殿方の皆様、あなたのオンリー・クラウディア(含 恋人以外、広く女性の友人や家族)どなたですか?一つお願いは、オンリー・クラウディアを大事に大事になさってくださいね。女性は自分を犠牲にしても子供や家族のことを第一に考えるとってもけなげな生き物なのですからね。大切にしないと罰があたります。
そして貴女。あなたのオンリー・ヒロシ(?)(含 恋人以外、広く男性の友人や家族)どなたですか?時にはあなたの「そんなオンリー・ヒロシ(?)」にとことん甘えちゃってくださいね(なんなら指輪の一つもおねだりしちゃってくださいね)
この週末、一本の缶ビールもちゃんと分かち合い、仲良く、おくつろぎくださいね
では、”Uno(ウノ)・ Dos(ドス)・ Tres(トレス)!Salud(乾杯)”
(by H&T「クラウディアと呼ばれたい」主任)
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