ハロウィンが明後日に迫っていますよ。

去年以上に何も出来てないw 

先日お店に行ったら、ハロウィングッズ売ってた場所がクリスマスグッズ売場に変わっていて、時が経つのは早いなとしみじみしました。

 

そんな時の流れに逆らうように、ハロウィン気分に浸るための本を読みました。

 

『トンネルに消えた女の怖い話』(クリス・プリーストリー著 三辺律子訳)

トンネルに消えた女の怖い話/クリス・プリーストリー
 
¥1,680
Amazon.co.jp
 

初めての一人旅……

少し眠って目をあけると、列車はとまっていて、ぼくの前の空いていた席に、白いドレスの女がすわっていた。

肌は青白く、ほっそりしていて、靴から帽子まですべて白だった。

「何か退屈しのぎを考えなくてはね。物語はどう?」女は言った。
「物語?」ぼくはいぶかしく思いながらききかえした。

「ありえないような危険の出てくる話がお好きなようだから……」

(本書カバーより)

 

「怖い話」シリーズ キ タ ー ! (゚∀゚)

『モンタギューおじさんの怖い話』『船乗りサッカレーの怖い話』 に続く第三弾。

発売されたのは二ヶ月ほど前ですが、ようやく読むことが出来ました。

思えば『モンタギュー~』を読んだのが去年の今頃だったんですよね(´ω`)

出会えてよかった。

 

3巻目ともなるとマンネリ化するんじゃないかと思いましたが、なんのなんの。

いい感じにホラーでファンタジーでした。

 

今回、軸になる舞台は19世紀のイギリス。

気に入らない継母と別れてホッとしながら、少年ロバートは寄宿学校へ向かう列車に乗り込みました。

そこで出会った“白いドレスの女”が、ゾッとするような物語を語って聞かせます。

 

いつものことだけど、このシチュエーションだけでワクワクせずにいられない。

列車に乗り合わせた面々が“少佐”とか“司教”とか呼ばれているあたり、『カンタベリー物語』を彷彿とさせます。

全体的にイギリスの古典小説っぽい雰囲気でした。

 

1巻がお屋敷のコレクションの怪談、2巻が海の怪談だとすれば、本書は「抑圧された子どもたちの怪談」だと思いました。

 

全部がそうではないけれど、「温室」のオスカーや「小さな人たち」のペネロペ、「猫背岩」のデイヴィー、「シスター・ヴェロニカ」の子どもたち、そしてロバートも、自分の置かれた環境(特に親)に不満があって、曲がった道を選んでしまった。

だから子どもたちが悲惨な末路をたどっても、自業自得だとは思えなくて、ちょっと可哀想でした。

“白いドレスの女”の正体を考えると、その理不尽さがむしろリアルではありますが……。

 

「島」と「猫背岩」が、(キリスト教にとっての)異教的な要素があって面白かったです。

 

ハロウィンも元々は異教の行事で、死者や悪霊に纏わるものですし、この本とマッチしていると思います。