頭痛外来ブログ版 ~片頭痛・緊張型頭痛・群発頭痛におびえるあなたへ~ -7ページ目

薬物乱用頭痛


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●薬物乱用頭痛

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こんにちは。頭痛コンサルタントの山崎です。

前回、温泉&旅行好きのお話をしましたが、
毎日のお風呂も、私にとっては最高のご褒美です。

しかし、片頭痛持ちにとっては地獄の血沼と化す湯船。

我慢できそうなくらいの痛さでも、お風呂に入ってしまったために
ドクンドクンと、頭に心臓が出現・・・

なんてことありませんか?


逆に、緊張型頭痛にとっては、
お風呂に入ることで頭痛が和らぐこともあります。

血管が収縮して痛みとなっているのですから、
筋肉やコリをほぐしてあげて、血流を良くしてあげるのです。


頭痛のタイプによっては“凶器”にも“パラダイス”にもなるお風呂。

あなたにとってはどちらでしょうか。


ちなみに、

「私は片頭痛と緊張型頭痛の混合型頭痛を持っているんだけど、
 今の痛みがどっちのタイプなのか判断がむずかしいわ。」

というあなた。

頭痛で苦しんでいる時、今現在の痛みのタイプを把握出来ないために
飲む頭痛薬を迷ってしまうってこと、ありますよね。

そんな時はお風呂で判断してみてはいかがでしょう(笑)。


もちろん冗談ですが、
このブログは、あなたが自分の頭痛のタイプをキチンと把握出来るように
なるために存在します。

一緒にがんばっていきましょう。



・~・~・~・



さて、今回のテーマは「薬物乱用頭痛」です。

前回との関連がとても深い内容ですので、前回号をまだ読んでいない方は
そちらから読むようにして下さい。


それでは、
まず「薬物乱用頭痛」と「混合型頭痛」との関連についてお話していきます。

混合型頭痛(前回号を参照下さい)とは、複数の頭痛のタイプを持つ症状ですが
この症状を正しく認識していないために過度の薬物服用となるケースがあります。

自分の症状を把握していないため、効くはずもない薬を飲み続けてしまう
ということですね。

慢性的な頭痛に悩まされると、一日に何度も頭痛薬を飲み、
飲んでも治らないからまた飲む、を繰り返すようになります。

この薬の飲み過ぎにより、かえって痛みに敏感となり、
頭痛をおさえることが困難になってきます。

そして更に頭痛薬を飲むようになります。

悪循環ですね。


鎮痛剤は、脳の痛覚をブロックする薬です。

脳の麻酔薬とも言えるでしょう。

この薬を、毎日毎日長い期間飲み続けることによって
麻酔に対する感度がどんどん鈍くなり、
いくら服用しても痛みが取れなくなってしまう。

痛みに敏感になってしまうため、頭痛薬自体が頭痛の原因になってしまうのです。
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更に悪循環ですね。

これが“薬物乱用頭痛”です。

要するに、

薬を飲み過ぎることによって、頭痛を引き起こしているのです。
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お医者さんで、この“薬物乱用頭痛”と診断されると、
予防薬を使って鎮痛剤を減らしていく治療をされる場合が多いです。

薬の飲み過ぎによって頭痛になるのですから、
薬を飲まないに越したことはありません。

ですが、実際に頭痛で苦しんでいる人に
「今日から薬は飲むな!」というのもキツイですよね。

ですから、予防薬を使いながら鎮痛剤を減らしていこうという
方針になるのです。


しかし、お医者さんによっては
「今から頭痛薬を一切飲まないで下さい。」
と言われる場合もあります。

確か、専門家の方でもそのような本を出している方がいたような。



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・週に3日以上、薬(予防薬以外)を飲む行為を何ヶ月も過ごしていたり
・薬を増やしても効きが悪くなっていたり
・朝起きた時から頭痛がしていたり

このような場合は“薬物乱用頭痛”の可能性があります。

自分のタイプをしっかり把握して、早めにお医者さんに相談されて下さい。


あなたの体はあなたが守るのです。

私が代わりにお医者さんへ行ってあげることは出来ません。

私が代わりにお医者さんとあなたの頭痛について話すことも出来ません。


あなたが自分で自分の頭痛のタイプを知って、
あなたが自分でお医者さんに行って、
あなたが自分でお医者さんと話して、
あなたが自分で自分の頭痛を治すための行動をとって下さい。


私からの“お願い”です。

宜しくお願いします。

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