僕と君との間
ちょっとした拍子に肩と肩が触れ合う
お互いが向き合えば、直ぐにでもキスができる距離
君の目の中に僕が映る
僕の目にも君が映る距離
微妙な空間
くっついちゃいけないよ
触れ合っていてはいけないよ
お互いの求めるときに触れ合える距離
二人の あいだ
そう その距離こそ 二人の 愛だ
夜の静けさ
雨の日の静けさが
僕は好きだ
しばらくの間
夜が続けばいいのに
しばらくの間
雨の日が続けばいいのに
外には ひんやりとした雨が 降っている。
傘を差している人とそうでない人がいる。
窓からは 鳥が一羽 電線に止まっているのも見える。
こちらに顔を向けているのは
何かを訴えているのだろうか。
それが何なのか ボクには分からない。
部屋の壁紙はいつの間にか
ところどころ黒ずんでいた。
いつのまにか 汚してしまったらしい。
壁だけじゃない。
テーブルやイス テレビやコンポ
カーテンや窓 ベッドやソファ
全てが いつの間にか・・・
汚れてしまっていた。
煙草の脂が 部屋の照明にこびり付いているし
風呂場や洗面台には 黴が繁殖している。
全てが
キミとボクがこの場所で 生活した証だ。
息をし 食事をし
他愛無い世間話をし 喧嘩をし
仲直りのキスをし そしてベッドで抱き合って
一緒に眠った証だ。
始まりの頃 ボクらはまだ若かった。
あの頃はただ
キミと一緒にいることが嬉しくて。
一緒にいることが楽しくて。
キミが笑うだけで
部屋の天井は 青空になり
ベッドは大きな船になった。
そして やっぱり思い出してしまう。
奥深くに仕舞い込んだはずの キミのことを。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
抽き出しの整理をしていたら
銀色のピアスが出てきた
ボクが左耳 キミが右耳
二人で買った初めての物
懐かしくて ちょっと切ない
もう穴は塞がってしまっただろうか
ボクは 急いで 鏡を探した
ついさっき 封をしたばかりのダンボールから
手鏡を取り出し
自分の耳を見る
ピアスを 左耳の小さな穴に宛てがう
銀のピアスがひんやりと ボクの耳を冷やす
ボクは決心をして ピアスを奥に突き刺していく
鈍い痛み
初めて開けた時のような 熱い痛みが
よみがえる
鏡には 確かにあの頃のボクがいる
今はいないボク
ピアスが通ったのは ボクの耳ではなく
時間だった
夕暮れ ベランダで キミの肩に回した右手
その手で触れた キミの腕 髪 頬 唇
そして 銀のピアス
外にはまだ ひんやりとした雨が 降っていて
傘を差している人とそうでない人がいる
傘を差している人とそうでない人がいる。
窓からは 鳥が一羽 電線に止まっているのも見える。
こちらに顔を向けているのは
何かを訴えているのだろうか。
それが何なのか ボクには分からない。
部屋の壁紙はいつの間にか
ところどころ黒ずんでいた。
いつのまにか 汚してしまったらしい。
壁だけじゃない。
テーブルやイス テレビやコンポ
カーテンや窓 ベッドやソファ
全てが いつの間にか・・・
汚れてしまっていた。
煙草の脂が 部屋の照明にこびり付いているし
風呂場や洗面台には 黴が繁殖している。
全てが
キミとボクがこの場所で 生活した証だ。
息をし 食事をし
他愛無い世間話をし 喧嘩をし
仲直りのキスをし そしてベッドで抱き合って
一緒に眠った証だ。
始まりの頃 ボクらはまだ若かった。
あの頃はただ
キミと一緒にいることが嬉しくて。
一緒にいることが楽しくて。
キミが笑うだけで
部屋の天井は 青空になり
ベッドは大きな船になった。
そして やっぱり思い出してしまう。
奥深くに仕舞い込んだはずの キミのことを。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
抽き出しの整理をしていたら
銀色のピアスが出てきた
ボクが左耳 キミが右耳
二人で買った初めての物
懐かしくて ちょっと切ない
もう穴は塞がってしまっただろうか
ボクは 急いで 鏡を探した
ついさっき 封をしたばかりのダンボールから
手鏡を取り出し
自分の耳を見る
ピアスを 左耳の小さな穴に宛てがう
銀のピアスがひんやりと ボクの耳を冷やす
ボクは決心をして ピアスを奥に突き刺していく
鈍い痛み
初めて開けた時のような 熱い痛みが
よみがえる
鏡には 確かにあの頃のボクがいる
今はいないボク
ピアスが通ったのは ボクの耳ではなく
時間だった
夕暮れ ベランダで キミの肩に回した右手
その手で触れた キミの腕 髪 頬 唇
そして 銀のピアス
外にはまだ ひんやりとした雨が 降っていて
傘を差している人とそうでない人がいる