しかし今、手形で受け取る枚数は、相当減りましたね。
(金融保険業を除く)手形は、1990年の約72兆円をピークに減り始めて、ファクタリングなど色々な決済手段も広まって、2010年には約24兆円まで減っているそうです。
さらに「電子記録債権法」が2008年12月に施行されてからは、「手形」から「電子記録債権」への切り替えが進んでいます。
電子記録債権を使うと、パソコンやFAXなどで「電子債権記録機関」の記録原簿へ電子記録を行うことで、安全簡易迅速に電子記録債権の発生・譲渡等を行うことができます。

この電子記録債権には、全国銀行協会が提供する「でんさい」、みずほ銀行の「電ペイ」、三菱東京UFJ銀行の「電手」、三井住友銀行の「支払手形削減サービス」、みずほ信託銀行の「e‐Noteless」などがあります。
※金融庁ホームページ参照 http://www.fsa.go.jp/ordinary/densi02.pdf
支払企業にとっては、手形の発行事務や、手形へ貼る印紙税、郵送料などが削減できます。
納入企業にとっても、取立手数料の削減、領収書が不要、手形の盗難紛失リスク、取立手続き(金融機関への持ち込み)が不要など、メリットが大きいです。
新人の頃は、手形の仕組みを考えた人はすごいと思いましたが、これも時代の流れなのですね。
ということで、今週は、手形で頂いているお客様のところへ電子記録債権化の打合せに行ってきま~す。