知識(勉強)はやっぱり必要だ。 | へーでるの幸せを運ぶ年賀状(幸せはあなたの中にある)

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へーでるの年賀状を公開します。
年賀状らしくない年賀状ですが、こんなのがあってもいいかなと思って作り続けています。
年賀状に込めたメッセージ、あなたはどのように感じてくれるでしょう。
年賀状に隠されている遊び心、あなたはどのように読み解いてくれるでしょう。

私の記憶が確かなら20年近く前に庭に植えた2株のブルーベリーの木。

 

毎年多くの実をつけてくれるので、そのまま食べたり、ヨーグルトに入れたり、ジャムにしたり、あるいは嫁さんが知人にプレゼントしたり。

(ネットを張っていないので野鳥にどのくらい食われているのかがとっても気になる)

 

ずぼらな私は、もちろん手入れなどしない。

 

適当な時期に(適期かどうかは不明)化成肥料またはブルーベリー専用肥料をまいているだけだ。

 

それでも、これまでに2、3回ほどは見よう見まねで剪定(せんてい)をしただろうか。

 

ただ毎年定期的に剪定しているわけではないので少しずつ大きくなっていて、昨年は庭のフェンスより外にけっこう出るほど枝が伸びた。

(トラックが通るときはきっとじゃまになっていたはず。ドライバーさん、ごめんなさい)

 

昨年収穫するときには、フェンスにもたれかかるようにして体を伸ばしたらやっと実まで手が届くという伸び方だった。

 

そのため収穫するときフェンスから落ちそうになったことも1度や2度ではなかった。

(フェンスの上から道路までは約2.5mほどあり落ちたらケガは必至)

 

 

 

今年、3月のいつだったか、思いきってバッサリと剪定した。

(この記事を作るのに調べたところ、冬剪定の適期は12月~2月らしい。まあ1か月の誤差くらいは良しとしよう)

 

これまでに剪定したときには、ネットの記事やユーチューブの動画を参考にしながらだったので「バッサリ」ではなかったのだけど、今回は何を血迷ったかバッサリといってしまった。

(どうしてそんな剪定をしたのか今でも分からない・笑)

 

私の頭の中には剪定といえば、バッサリいく学校の樹木の剪定や、車の運転中やランニング中に畑で目にするイチジクの木の剪定が強くイメージされている。

 

※これはイチジクの木の剪定(ネットから拝借)

 

 

 

以前2、3回やったことのある剪定では不要な枝を間引く程度で、枝を写真のように短く切り詰めることはしなかったのだけど、今回はこの写真のようにバッサリいってしまったのだ。

(繰り返すが、どうしてそんな剪定をしたのか今でも分からない・笑)

 

株元から出ている新しい枝(「ひこばえ」というらしい。この記事を作るのに調べて判明)も片っ端から切った。

 

でも、これもなぜか分からないけど1本のひこばえだけは、迷いに迷った挙げ句、切らずに残した。

(なんか「切らないで!」って言われているような気がしたのだ・笑)

 

 

 

剪定後のブルーベリーの木は、まさに、学校の樹木の剪定後の状態、イチジクの木の剪定後の状態となった。

 

ヤバイかも・・・・・・。

 

その姿を前にしたとき、一気に不安が襲ってきた。

 

 

 

不安が襲ってきても、もうどうしようもなかった。

 

どうしようもないけど、毎日毎日「ヤバイかも・・・・・・。」と思う日々が続いた。

 

時々、ブルーベリーの枝を見に行った。

 

もちろん、変わりばえしなかった。

 

 

 

ある日、枝の表皮のあちこちが少し変化しているのに気がついた。

(これでも一応理科教師なのでその辺のことには気づく・笑)

 

何だか少しずつ表皮が盛り上がってきているように見えた。

 

そして、ある日確信した。

 

“芽”が出てきているのだと。

 

やったー!

 

芽らしきものは日に日に変化していき、やがて新しい枝となって伸び始めた。

 

どんどん伸びていった。

 

良かった、今年も実がいっぱいできる。

 

安心した。

 

 

 

ゴールデンウイーク中の5月4日(祝・木)には陸上の試合が笠岡であった。

 

競技場に早く着きすぎて、正面玄関が開いていなかったので、3kmほどランニングすることにした。

 

競技場を出てしばらく走っているとおじさんが農作業をしていた。

 

あいさつを交わしたとき、ブルーベリーの木が目に留まった。

 

※2枚の写真は、陸上の試合が終わってから帰宅途中に車で立ち寄って写真を撮らせてもらったもの。おじさんによれば剪定はしていないらしい。花がいっぱい咲いている!

 

 

 

足を止めておじさんに質問した。

 

私が行った剪定を説明し、それは良かったのか悪かったのか伺ったのだ。

 

おじさんは丁寧に教えてくれた。

 

 

 

結論。

 

私が行った剪定は、枝を切り詰めすぎ(短くしすぎ)で、「花芽」が全て失われている。

※花芽とは、春に花が咲いて実を付ける芽のこと。本来は花芽を3個くらい残して、その先を切る。

 

新しい枝が出たと喜んでいた枝は、「葉芽」から伸びた枝で、これには花が咲かないし、よって実がつかない。

※葉芽とは、春から夏にかけて枝を伸ばして葉を付ける芽のこと。

 

 

 

おじさんは教えてくれた。

 

「イチジクは今年伸びた枝に実が付くんじゃ。ブルーベリーは今年伸びた枝には実が付かん。剪定の仕方は木によって違うんよ。あんたのブルーベリーは花芽がなくなっとるから、今年は実が付かんな。・・・・・・でも来年は豊作じゃ!」

 

ガックリ!

 

ショックのあまり、競技場までのランニング中、足取りが重かった。

 

でも、「来年は豊作じゃ!」というおじさんの言葉に少しだけ救われ、その分足取りも軽くなった。

 

 

 

我が家のブルーベリーの木。

 

2株とも短く切り詰めた枝にできた葉芽から伸びた多くの枝の先には、もちろん花など咲いていない。

 

※2株のうち南側にある方。こちらは、ひこばえを全部切った。大きな葉は、株元から生えているブラックベリー。

 

※手前(北側)の株の方は、1本残したひこばえが伸びている。写真の左側に伸びている枝。こちらも株元からブラックベリーが生えている(大きな葉の方)。

 

 

 

「切らないで!」と言われている気がして残したひこばえが1本伸びている北側の株の方は、その1本の枝先に花が咲いている。

 

※1本残したひこばえが伸びた枝の先に咲いている花。花びら(花弁)が落ちているものもあり。

 

 

 

花の数(花びらが落ちているものも含む)は何個あるのだろう?

 

今年のブルーベリーの実は、最大この数だけしかできない。

(私はこれでも一応理科教師。受粉&受精が起こらなかった花は実にならないことを知っている)

 

全ての花よ、受粉&受精を起こしておくれ。

 

風さん、虫さん、どうか花粉をめしべに届けておくれ。

 

花粉さん、どうか花粉管を胚珠の中の卵細胞まで伸ばしておくれ。

 

精細胞の核さん、卵細胞の核さんと合体しておくれ。

 

 

 

今年の実は何個できるのだろう。

 

野鳥さんたちから何としてでも死守せねばならん。

 

 

 

【あとがき】

タイトルの「知識(勉強)」とは、剪定の知識(勉強)のことです。

この記事の後半に出てくる「中学校理科の知識(勉強)」はどうでもいいです・・・・・・いやこれもあった方がいいのかな

 

 

 

(参考)

この記事を作るに際して、ネットでブルーベリーの木の剪定について調べてみました。

冬剪定の手順

「ブルーベリーは、〈ひこばえの間引き〉、〈不要な枝の間引き〉、〈枝の切り戻し〉といった手順で行います。」

 

花芽を切り落とさないように注意!

「植物の芽には、花が付く花芽と、伸びた枝に葉だけが付く葉芽があります。さらに花芽は伸びた枝に花だけが付く純正花芽(じゅんせいはなめ)と、花と葉が付く混合花芽(こんごうはなめ)に分けることができます。

ブルーベリーの花芽は純正花芽で、枝先に花芽が付き、それより下に葉芽が付きます。剪定のときにすべての枝先を切り詰めてしまうと花が咲かず、果実もできません。このため、すべての枝を切り返さないようにしましょう。また、ブルーベリーの花芽は、大きくふくらんでいるので、目で確認しながら花芽を残すとよいでしょう。」

 

「ブルーベリーの正しい剪定方法と時期やコツ!初心者が注意したいポイントとは?」(GARDEN STORY)より