Vol.730

 

 

     暑さは続くものの

   青く澄んだ空にトンボが

       そして日も幾分短くなり

   もう秋の気配     

    

 

 

 

     ・サルスベリ/百日紅 ミソハギ科

     花が咲き出してから久しいがまだ鮮やかな

     花が咲き続けている。

     別名「百日紅」のとおり花期が7~10月と

           長い、花は紅色や白色などがある。

  

 

   ・ナガバノコウヤボウキ/長葉の高野箒 キク科

     キク科と言えば多くは草本(草)だが、本種は

     木本(木)、これから花をつけるオヤリハグマ

           と同属で花が似ている。

     和名は高野山で枝を束ねてほうきを作った

     ことに由来。      

 

 

 

     ・ハナゾノツクバネウツギ/花園衝羽根空木 スイカズラ科

     公園や庭などに植えられる園芸種、5~10月と花期が

     長く目を楽しませてくれる。

      「ツクバネ」は花の基部につく5枚のがく片が

     羽根突きの羽根に見えることから、別名アベリアは

     属名「Aberia」から。 

 

 

   ・ウツギ/空木 アジサイ科

     初夏に花をつけるウノハナでおなじみ、青い

     果実をつけている。お椀型で「こま」のよう、

     未熟で突き出ているのは雌しべの花柱の名残り。

     ウツギは空木で枝が中空、秋には葉が黄色に

     色づく。

 

 

 

   ・ナツハゼ/夏櫨 ツツジ科

           果実の表面を見ると表面にくるりと線が見えるが

     がくが落ちた跡、これを鉢巻きに例えて当地では

     ヤロッコハチマキ」ともいう。

     果実は秋には黒く熟し甘酸っぱく美味しい。

     和名は初夏に新葉が赤く色づきを秋に紅葉する

     ハゼノキになぞらえたもの。

     

 

     ・コムラサキ/小紫 シソ科

     果実が色づき始めている、完熟すれば紫色に。

           仲間のムラサキシキブとヤブムラサキは樹林内に、

     本種は小型で果実のつきが良く庭木として

     植えられる。秋には葉が黄色に色づき美しい。

    

 

   ・フジカンゾウ/藤甘草 マメ科

           長く伸びた枝の先にマメ科特有の蝶形花をつける、

       ヌスビトハギの仲間。草茎が高く、葉が奇数羽状

       複葉で判別し易い。

           和名は花がフジに似て、葉が薬草の甘草に似ている

     ことから。

 

 

 

  ・シロバナツユクサ/白花露草 ツユクサ科

    青色の花をつけるツユクサの近くに白花の

    ツユクサが咲いていた。花は花弁が3枚で

    上の2枚が大きく、下は小さい。長く飛び

    出ているのは雄しべの一部。

    ツユクサの品種。

 

 

     ・タカサゴユリ/高砂百合 ユリ科

     庭先や住家の周りなどに見られるユリ、

     もともと庭に植えられたものの種子が飛散したもの。

     花は白色で筒部の外側に赤い筋が入り、

     先端が強く反り返る。

     和名は原産地である台湾の別称「タカサゴ」に由来。

 

 

    ・ベニバナボロギク/紅花襤褸菊 キク科

    筒型のオレンジ色の花が咲き始めた、

    歩道脇や畑などに生える帰化植物。

    花は筒状で次第に垂れ下がり、葉にシュンギク

    のような香りがある。

 

 

 

     ・ヤハズソウ/矢筈草 マメ科 

     真っすぐに立つ茎に淡い紅色のハギに似た

     蝶形花をつける。

     葉は見る通り3枚の複葉で葉脈が美しい、

     和名は葉を手の指でつまんで引くとV形の矢筈

     (弓のつるを受ける)形になることから。