Vol/728

 

  梅雨が明けた

  山歩きは陽射しを避け

      緑陰を探して歩く

  蝉しぐれは

  我慢して 

 

 

 

 

 

 (葉の先を拡大) 

 

     ・ハス/蓮 ハス科

     雨上がりの朝、池面いっぱいに花が

     開いている、暑いこの時季、水面に

             咲き清涼感を誘う花は夏の風物詩。

     ピンク色の花は、朝開き昼過ぎには

             閉じ、これを3日間繰り返し、

     翌日には散る。

     葉につく水滴は、雨水が葉の表面の

             撥水により転がって滑り落ちる仕組み、

             これがロータス効果という、

      ロータスは英語でハスの意味。

       ご飯のしゃもじやヨーグルトの蓋などに

     応用される。

 

 

 

  (ムカゴ)

 

      ・オニユリ/鬼百合 ユリ科

      林間の草むらにオレンジ色の花が開いている。

      赤紫色の斑点がある花を赤鬼の顔に見立てたのが和名。

      三倍体で種子は出来ないが、葉の基部につくムカゴ

     (零余子)や球根でカバーする。

  

 

 

  (輪状につく葉)

 

   ・クルマユリ/車百合 ユリ科

     梅雨の晴れ間、雨に濡れた赤色の花が開き

     緑の草原でよく目立つ。

     花には黒紫色の斑点があり、巻き込むように

     花弁が強く反り返っている。葉が茎の中央部に

     6~15枚輪生する、これを車輪に例えたのが和名。

 

 

   ・ガンクビソウ/雁首草 キク科

     草茎の先端につく花は黄色で横向きか下向きにつく、

             花の先端が基部より細いのが見分けのポイント。

     花がキセルの雁首に似ることが名の由来。 

     

 

 

       ・ミソハギ/禊萩 ミソハギ科

         公園の池の一角、密生する花が緑一面の

             周りに色どりを添えている。 

     花は紫紅色で葉の脇に3~5個が穂状に

     つき密生する。

     お盆の頃に咲き、仏前に供えることも。

 

 

 

 

 

 (上は雄花、下の1個が雌花)

 

   ・クリ/栗 ブナ科

    クリのイガ(果実)が大きさを増して来た。

    ドングリはブナ科の果実の総称だが、クリや

    ブナの実は普通ドングリとは呼ばない。

    イガの中に普通3個の実が入っている。

    果期は9~10月、もう少しの辛抱。

 

 

 

 

    (土用芽)

 

    ・コナラ/小楢 ブナ科

      ドングリが殻斗の中にしっかり育ってきた。

      コナラは里山の樹種の中でもっとも多く

      代表樹種、古来、薪やシイタケなどのほだ木

      に利用されて来た。ドングリは野生動物の

      貴重な食糧、今年の作柄はどうだろうか。

      熊の出没にも影響するというが・・・。

      下の写真は夏の土用の頃、二次的に伸びる芽で

      土用芽、季語や歳時記に見かける。 

 

 

  

   (花)

 

     ・ウワミズザクラ/上溝桜 バラ科

         卵型の果実が実って来た、これから次第に赤から

             黒く熟し食べられるが、果実を焼酎につけると

     香りのよい果実酒になるとのこと。

       春5月頃に咲く花は試験管を洗うブラシのような形。

 

 

    ・エゴノキ/萵苣木 エゴノキ科

      緑色がかった白色でサクランボのような

      果実が鈴なりに垂れ下がっている。

      秋になると果実を求めてヤマガラが多数飛来し

      賑やかになる。

      和名は果皮を口に入れるとえぐいことに由来。

  

 

 

 

 

 

                            雄姿