Vol.724
晴れと雨模様が
交互に入れ替わる
南から梅雨のたより
雨が続くと梅雨入り
が心配
・ゼンテイカ/禅庭花 ススキノキ科
やや湿り気の多い湿原に生え群落を作る、
あの尾瀬ケ原を想い浮かぶ。
花は黄色の漏斗状で鐘形、朝に開花して夕方にはしぼんで
しまう一日花、毎日新しい花が見られるので撮影するには
ありがたい。別名のニッコウキスゲの方が知られる。
・ママコナ/飯子菜 ハマウツボ科
今春は花の開花が昨年と違い本来のペースかと思いきや、
4月頃からスピードが上がり例年より早め。
本種もやや早めの開花、紅紫色の唇形花がよく目立ち、
下唇の内側が白く隆起し二つ並びこれを米粒に
見立て飯子になったという。
・タツナミソウ/立浪草 シソ科
草むらの中に青紫色の花が数多くつき一方に向けて
咲きよく目立つ。
花は唇形花で穂状につき、下唇が大きく紫色の
斑点がある。茎が直立し立毛が水平につく。
和名は花姿が波立つように見えることから。
・ノアザミ/野薊 キク科
アザミは日当たりの良い野原に生え、夏頃から色んな種が
花をつけるが、この時期に咲くアザミは本種だけ。
花は紫紅色で枝先に上向きに咲き、葉の縁にはトゲがあり、
総苞は触ると粘つくのが特徴。
・コウゾリナ/髪剃菜 キク科
日当たりの良い道端や草むらに生え群生も見られる。
花は黄色で葉や茎に剛毛が生え触るとざらつき
手が切れそうな感触をカミソリに例えたという。
花は晴れると開き夕方には閉じてしまう。
・ヘビイチゴ/蛇苺 バラ科
4月頃黄色の花をつけていたが早くも果実に変身。
果実は球状で粒状に見えるのが小さい個々の種子
でその表面にしわがあるのが特徴。
果実に毒はないが食べても美味しくない。
・クスダマツメクサ/薬玉詰草 マメ科
草地や芝地に生え、花は小さいが群生する。
仲間のコメツブツメクサに似ているが、花弁が大きく
縦すじが入るので見分けられる。
和名は花を薬玉に見立てたという。
・ウツギ/空木 アジサイ科
唱歌「夏は来ぬ」に歌われよく知られる。
幹が枝分かれし株立状になる落葉低木。5~6月頃、
白い5弁の花をつけ、一斉に咲くと樹全体が真っ白
に見える、生垣などに植えられる。
和名は幹が中空であることから、花が卯月
(旧暦4月)に咲くことからウノハナとも呼ばれる。
・ネジキ/捻木 ツツジ科
日のよく当たる林縁などに生える落葉低木。
花は白色のつぼ形で線状に並び、つり下がる
ように花をつける。
和名は樹皮の割れ目が捩じれていることによる。
・ナツハゼ/夏黄櫨 ツツジ科
林縁や道端の陽のよく当たる山地に生える落葉低木。
花は淡い褐色の鐘形でネジキと見分けられる。
和名は夏に葉が赤くなり、それをハゼノキの紅葉に
見立てたことに由来する。
・テイカカズラ/定家葛 キョウチクトウ科
木や岩などに付着根を出して伸びる常緑のつる性植物。
葉が繁茂すると木や岩が緑に覆われるようになる。
花は五列し平開、咲き始めは白で次第に黄色味を
帯びて来る。白い樹液は有毒。
・ ウグイスカグラ/鶯神楽 スイカズラ科
早春、淡い紅紫色の花をつけていたが早くも
果実に、液果で赤く熟すると食べられる。
和名は春、ウグイスがさえずる頃に花が
咲くなど諸説あり。
・クジャクシダ/孔雀羊歯 ホウライシダ科
湿り気がある半日陰地に生え、夏緑性で冬期間
葉が枯れる。
和名は葉が扇のように広げた姿が孔雀の尾羽を
思わせることから。芽吹きの春は新葉が美しい。