Vol/722
雲が切れると暑い
慣れない体にはつらい
ただ湿度が低いせいか
すっきりした暑さ
里山は初夏の装い
・ユリノキ/百合木 モクレン科
黄色の大きな花が咲き出した、高い枝に上向き
に咲くのでつい見落とすことも。
別名ハンテンボクは葉の形を半てんに見立てた、
一見、Tシャツにも見える。
和名は花をユリに見立てたもの、英名の
チューリップツリーの方がマッチする。
・トチノキ/栃の木 ムクロジ科
山地の沢筋に生え、高い枝先に白っぽい大きな
花序をつける。葉は手を広げたような形で大きく
小葉は5~7枚で柄はない。
白色に紫色のぼかしがある花を密生させる。
花は高級蜜源として、種子はアクぬきしてトチ餅に
利用される。
・ ハリエンジュ/針槐 マメ科
山地は白い花の咲く頃、白い花をつける木々が
次々と開花している。本種は白い花を垂れ下げ
て咲きフジの花に似ている。
和名はトゲがあることに由来する、別名ニセアカシア
とも呼ばれ、普通アカシアと言えば本種。
花はハチミツの代表的な蜜源として知られる。
・コゴメウツギ/小米空木 バラ科
小さな花を砕けた米に見立てたのが名の由来。
林縁に株立ちで自生し、花をつけると
樹全体が白く見え、初夏の到来を告げている。
小さな花はウツギに似て幹は中空。
・ツクバネウツギ/衝羽根空木 スイカズラカ科
木立の中に株立ちの形で生える低木。
花は淡黄色のラッパ状で先端が5裂し普通2個つける。
和名は基部につく5枚のがく片が羽子板で衝く羽根に
似ていることによる。
・キンラン/金蘭 ラン科
そろそろキンランなどランの花が咲く頃、
鮮やかな花が一斉に開花している。
花は全開せず半開きのまま、花弁の一部に赤褐色の
隆起がある。
和名は黄色(黄金色)の花をつけることに由来。
・ナワシロイチゴ/苗代苺 バラ科
道端や林縁に生えるつる性の植物でキイチゴの仲間。
花は淡紅色で花弁はほとんど開かない、
初夏にできる果実は甘酸っぱくて美味しい。
和名は苗代を作る頃に赤い実が熟すことから。
・アメリカフウロ/亜米利加風露 フウロソウ科
道端や空き地などに生える帰化植物で花期は5~7月。
これは市道脇の側溝の中に生えていた。
つまりすき間植物。
葉は深裂し茎は赤っぽく、花は5裂し淡紅紫色。
ゲンノショウコの仲間で完熟した果実に触れると
破裂し種子を飛散する。
・ナガミヒナゲシ/長実雛芥子 ケシ科
住宅地や道路脇など自生し、最近テレビなどを
賑わしている帰化植物。
花はオレンジ色で繁殖力が強く全国に生息地を
拡げている。
可愛らしい花だが、有害物質を含むことから
素手で触るとかぶれるおそれがあるという。
・アカカタバミ/赤片喰 カタバミ科
路地や住宅地の周辺に自生するカタバミの一品種。
葉が緑のカタバミより全体が小形で赤紫色を帯びる。
カタバミとの本種の中間色をつける種は
ウスアカカタバミ。
スミレアラカルト
今春はスミレの開花がバラバラで
撮影が出来ず今回で終了します。
⑫サクラスミレ/桜菫 スミレ科
花は他のスミレより大きくスミレの女王と呼ばれる。
花は淡い赤紫色で花弁の先端が凹み、側弁基部に
毛が密生するなどが特徴。