Vol.712

 

 

      新しい年2024年

  暖冬で降雪も少なく過ごしやい

  どんな年になるのだろうか 

  里山から目が離せない

  ともあれ山歩きスタート

  

     

     

 

   ジュウガツザクラ/十月桜 バラ科

    花が少ないこの時期にサクラが咲いている。

    秋は10月頃から咲きはじめ、春にも咲き

    年2回見られる。

    季節はずれ感はあるものの、この寒い時期に

    サクラが見られるのはうれしい。

 

 

   ロウバイ/蝋梅 ロウバイ科

    散歩の道すがら香りに誘われ振り向くと黄色の花が咲いている、

    花の中心が暗紫色、外側が黄色で光沢があり紙細工のよう。

    和名は花びらが蝋細工のようなことから。

 

 

  

   ナズナ/薺 アブラナ科

    花が少ない時期、いつもは見過ごすナズナが目に留まる。

    道端や畑の周りなどに自生する春の七草のひとつ。

    花びらが4枚の十字花冠で真っ白な花をつける。

    花の下部に逆三角形の果実が見える、その形が三味線

    の「ばち」に例え別名ペンペングサともいう。

 

 

   オオバジャノヒゲ/大葉蛇の髭 キジカクシ科 

      野鳥が食べたのだろうか残りの果実が少ない。

    淡い紫色の花を穂状につけ、黒っぽい緑色の

    果実をつけるが、これは紫色が出ている。

    仲間のジャノヒゲに比べて葉が大きい。

 

 

 

   キチジョウソウ/ 吉祥草 キジカクシ科

    花が穂状につき開花すると花びらが反り返って

    白っぽく見える、果実は球形で赤く熟する。

    和名はこの野草を植えている家に吉事が

    あると花が咲くという伝説に由来するという。

 

 

    ①オオカメノキ(冬芽)/大亀木 レンプクソウ科

    落葉樹が葉を落とし、休眠状態で冬を過ごし春に

    再び芽吹くために準備するのが冬芽(ふゆめ・とうが)。

    これから春にかけて樹木やつるなどの冬芽に番号を

    付けて紹介します。

   本種の冬芽は両側は春、葉になる葉芽(ようが)、

   中心は花になる花芽(はなめ・かが)。

   ウサギの顔に似ていると言われるがどうだろう。

   別名ムシカリ

 

 

  ②コクサギ(冬芽)/小臭木 ミカン科

    シーズンには葉が2枚ずつ交互につくコクサギ型葉序で

    知られ、ミカン科特有の葉に香が入る油点があり、

    さらに雌雄異株と話題が豊富な落葉木。

    冬芽は縁が白い、ツートンカラーで美しく、

   「三大冬芽」とも言われる。

    冬芽の下の円形は葉が落ちた痕で葉痕、

    真ん中ある突起は維管束痕で本種は1個、

    シーズン中は水分や栄養分を通す管の痕。

 

 

  ③アオツヅラフジ(冬芽)/青葛藤 ツヅラフジ科

    出会う機会が少ないつる性の植物、

    緑色のつるに淡い黄白色の花をつけ、秋には

    黒紫色の果実が房状につく。

    冬芽は上部の毛に覆われる部分で葉芽、

    下部で開いているのが葉痕。

 

 

  ④ハリギリ(冬芽)/針桐 ウコギ科 

    頂部にある冬芽は葉芽、それを取り囲む葉痕は

    枝の半周ほどあり維管束痕は多数、葉痕が

    大きいの葉が大きい証し。

    若い枝に鋭いトゲがあるが、成木になるとトゲが

    消えてしまう、これは幼木時獣害を防ぐことから。

    成木はセンノキと呼ばれる。 

    仲間のタラノキ同様若芽は山菜として知られる。

    

 

  ⑤ヤマザクラ(冬芽)/山桜 バラ科

    春、5月頃山地に咲き、葉の芽生えと花が一緒で、

    遠くから見ると木全体が淡い赤色に見える。

    冬芽はうろこ状の芽鱗の先端が少し外に開くのが特徴、

    混在するカスミザクラは芽鱗が開かない。 

 

 

   ホソバオキナゴケ/細葉翁苔 シラガゴケ科 

    歩道の法面や木の根元などにこんもりとした

    丸い塊で生え、葉は乾くと白っぽく見える。

    成長すると次第に塊が大きくなっていく。