Vol.710

 

      早いもので

  カレンダーが一枚に

  雪の便りもチラホラ

  紅葉が終わりを告げるように

  強い風に誘われ

  舞い上がっている

  

  

 

 

                  左側は葉が落ちたシラカンバ

 

 

   イチョウ/公孫樹 イチョウ科

    扇形の葉をつけ、秋には鮮やかな黄色に染まる

    黄葉が美しい。その美しさから公園などに

    植えられ、 全国の街路樹として最も多い。

    雌雄異株で雌木と雄木あり、これは雌木。

    広い葉をつけるが裸子植物で針葉樹に区分される。

 

 

   カラマツ/落葉松 マツ科

    日本の針葉樹の中で唯一落葉樹、山地の多く植えられ

    黄色に色づく針葉樹を見たらカラマツに間違いなし。

    落葉すると樹下に一面に降り積もり、まるでじゅうたん

    のよう。 また、春の芽吹きも黄緑色に染まり美しい。

 

 

   ノムラモミジ/野村紅葉、濃紫紅葉 ムクロジ科

    春に芽吹く葉は深い赤色で、他の樹木が緑色の新葉

    の中で目立つ、夏になると少し緑色に変わり、

    秋には再度紅葉して色づくなど、春から秋にかけて

    色彩の変化がおもしろい。これは葉が細い種、

    イロハモミジの品種など諸説あり。

 

 

  ツタ/蔦 ブドウ科

     唱歌「もみじ」の、秋の夕日に照るヤマモミジ・・・・

   カエデやツタの、ツタに詠まれているという。

   紅葉は一部黄色もあるが真っ赤に染まる。 

   秋には落葉するので夏ヅタとも呼ばれる、

   和名は木や岩肌などに伝って伸びることから

   「つたって」が転訛しツタに。

 

 

  ドウダンツツジ/灯台躑躅 ツツジ科

   紅葉の中でひと際美しく、日当たりの良いところは

   真っ赤に紅葉する。

   この紅葉が好まれ公園や庭木のメインとして植えられる

   ことも。

  

 

  ソメイヨシノ/染井吉野 バラ科

   春、花見の対象となるサクラの大半が本種と思ってよい。

         紅葉は赤や橙色、黄色に発色しコラボが美しい

   エドヒガンとオオシマザクラとの雑種で葉が出る前に

   花が咲き、エドヒガンに似ている。

 

 

  コナラ/小楢 ブナ科 

   色づきは黄色が強く美しいが長続きせず、

   すぐ褐色になってしまう。褐色になりやすい紅葉を

   褐葉と言う、ブナ科の樹種に多い

   里山の中で最も多い樹種で、どんぐりでもよく知られる。

 

 

 

  <つぼみ>

 

  クルマアザミ/車薊 キク科

   頭花の基部に葉状の総苞が放射状につき、アザミに

   しては独特のシルエット、ノハラアザミの品種。

   和名は総苞の形が車輪状から。

   田んぼの畦畔に群生していた、以前県北で見た

   ことがあり今回は2度目。

 

 

  キチジョウソウ/吉祥草 キジカクシ科

   花は穂状で下から上へと咲いていく、花びらは白っぽく

   見えるが淡い紅紫色、花びらが反り返り雄しべが目立つ。

   これは植えられたものだが、種子が飛散し、

   当地でも自生種が見られる。

 

  

 

  <果実、11/21>

 

 

  <花、6/10>

 

  スイカズラ/吸葛 スイカズラ科

   山地に自生するつる性の半常緑性植物。

   花が2個ずつ並んで咲き、はじめは白、次に黄色に

   なるので金銀花とも、秋には黒い果実が

   2個並んでつく。

   葉が緑のまま冬を越すので別名忍冬(ニンドウ)と呼ぶ。 

    

 

  <果実、12/1>

 

      

  <花、8/7>

 

  ヤイトバナ/灸花 アカネ科

   葉や茎に独特のにおいを持つ、

   白と赤のツートンカラーの花が可愛らしい。

   このくらいに熟すとにおいはそれほどきつくない。

   別名ヘクソカズラの方がおなじみ。

 

 

    <11月12日>

 

 

 <4月11日>

 

  ヒナノハイゴケ/ヒナノハイゴケ科 

   公園や街路樹などの樹幹に群生するコケのひとつ。

   遠くから緑色のコケが見えれば本種が多い。

   ちょうど胞子が入る新しい朔が出揃ったところ。

   これから来春にかけて朔の先端が成熟すると

   赤くなることからクチベニゴケとも呼ばれる。

 

 

 

 

 

 

              イロハモミジ