Vol.700

 

     梅雨末期の不順な天候

   しかし時折り降り注ぐ陽ざしは

   盛夏そのもの

   暑さに負けずに

   乗り切らねば 

  

 

 

 

     スイレン/睡蓮 スイレン科

    梅雨とはいえ暑い日が続く中、水面に浮かぶように咲く

    スイレンは清涼感を誘う。

    真っ白な花もいいが、黄色、赤、紫色なども

   それぞれ風情があり美しい。

     

 

   ガクアジサイ/額紫陽花 アジサイ科

    この時季に花をつけるアジサイ、梅雨に似合う花として知られる。

    花は中心の両性花を中性の装飾花が囲む、

    この形を額縁に見立て額縁咲きと呼ばれる。

 

 

   

   アジサイ/紫陽花 アジサイ科

    アジサイと言えば広義のアジサイと一品種のアジサイがあるが本種は後者。

    ガクアジサイの両性花をなくし装飾花だけにした園芸種、

    その形から手まり咲きと呼ばれる。

    ガクアジサイをヨーロパで改良し逆輸入したのがセイヨウアジサイで

    花の形や色の変化が多い。

 

  

 

  キハギ/木萩 マメ科

   秋の風物詩のハギの花がポツポツ見られようになった。

       ハギの中でも早く花をつけるタイプ。

   花は淡い紫白色で全体として白っぽく見える。

    

 

  ツクシハギ/筑紫萩 マメ科

   咲きはじめで花の数が少ない、別名センダイヤマハギ

   と呼ばれ当地の里山で普通に見られる。

   枝は下垂しないで葉より長い花茎に淡い紫色と白が

   混じる花をつけそのコラボが美しい。

 

 

  ヤマハギ/山萩 マメ科

   自生種のハギの中で時期的には早めに花をつける。

   花は紫色が強く、花茎が葉より飛び出して咲き、

   密着間が感じられない。林縁や道路沿いの陽の良く

   当たる地に見かける。

 

 

  ニガイチゴ/苦苺 バラ科

     5月頃真っ白な5弁の花をつけていたがもう

     真っ赤に熟し食べられる状態に。

   果実は甘いが種子に苦みがあるが美味しい。

   茎にトゲがあるので接近要注意。

 

 

  ヒメコウゾ/姫楮 クワ科

   その昔、和紙の原料として植えられたクワ科の落葉低木。

   花は雌雄同株で枝の先端付近に雌花が下部に雄花がつく。

   果実は甘みがあり食べられるが繊維質が

   多く食感は良くない。

 

 

  ワルナスビ/悪茄子 ナス科

   茎や葉に鋭いトゲがあるのが語源でアメリカ原産の帰化種。

   花はナスに似て淡紫色、星形の花びらに雌しべ1個、雄しべは

   黄色のバナナ状4個、雄しべの先端に穴がありここから

   花粉を飛ばす。トゲに加え繁殖力が旺盛で嫌われる。

 

 

  ユウゲショウ/夕化粧 アカバナ科

   庭や道端などに自生し、夕方から咲くことから夕化粧、

   だが昼も咲いている。

   4枚の花びらには濃い紅色の筋が入り美しい。

   雌しべは先端が4裂に裂け十字状、雄しべが8本、

   ピンクの花は朝の散歩に彩を添えてくれる。

   別名アカバナユウゲショウ

 

 

  ミゾソバ/溝蕎麦 タデ科

   溝のような湿地に群生し、花や草姿がソバに

   似ていることが名の由来。

   花は秋到来を思わせるが今年は幾分早めの開花、

   地上に咲く花に実をつけるが、

   根には閉鎖花をつけ、自花受精で地中にも実をつける。

 

 

  モモイロシロツメクサ/桃色白詰草 マメ科

   シロツメクサの花は普通白いが、たまに赤みを帯びて

   桃色に見えるものがある。基準種シロツメクサの品種で

   花の色の違いの他変わらない。

 

  

 

  ツタバウンラン/蔦葉海蘭 オオバコ科

   石垣や岩場などのすき間に生えるつる性の植物。

   葉はやや丸く団扇のような形、花は唇形形で淡い青紫色に

   紫色の筋があり、中心部の一部が黄色、後部に距がある。

   花が咲き実を結ぶと実の柄が暗い方にのびるため

   土の中に入ってしまう。

   

 

 

  ミツデウラボシ/三出裏星 ウラボシ科

   法面や崖などに這いつくばるように生えるシダ植物。

   和名は葉が大きく三つに咲けることから、ただし

   十分成長しないと裂けないで一枚の葉のまま。

   胞子嚢は円状で葉の裏につく。

 

 

  シロダモの葉にニホンアマガエル

 

 

 

   ホオノキの葉を逆光で見ると