Vol.673

   

     梅雨が明けたのもつかの間

   連日の雨模様 

   戻り梅雨とか 

   暑さと強い雨の繰り返しに

     体ばかりか気持ちも

   穏やかでない 

   いつまで続くのかな

     

  

 

     ヤマユリ/山百合 ユリ科

   日本特産の大型ユリで野山に咲く姿は百合の女王にふさわしい。

   花には強い香りがあり遠方からでも確認できる。

   雄しべにつく花粉は油性で衣服につくと取れにくいので

   観察時は要注意。

   あの「カサブランカ」は本種をベースにした品種で、

   出荷時には花粉を取り除いているとか・・・・。

   ここ数年イノシシの被害により個体が少なくなっている。

 

 

 

   カワラナデシコ/河原撫子 ナデシコ科

    秋の七草のひとつとして親しまれる。別名ナデシコ

    花びらは淡紅色で細かく割けた独特の形は印象深い。

    花びらの深い切れ込みは撫でてやりたいような可愛らしく

    「撫子」の名前がついたという。

 

 

   センジュガンピ/千手岩菲 ナデシコ科

    やや湿気のある沢沿いに自生するナデシコの仲間。

    5個白い花びら、先端が紙を破いたような

    切れ込みが可愛らしい。

    和名は花が中国産のガンピ似て、

    日光の千手ガ浜で見つかったことによるという。

 

 

 

  ハンケゲショウ/半夏生 ドクダミ科

   雑節のひとつ半夏生の頃から開花し、茎の上部

   葉が白くなるという。葉を白くすることで

   受粉を手伝う虫の来訪を期待する。 

   花が終わる8月頃から再び緑色に戻るが完全な

   緑色には戻らない。

 

 

   ノカンゾウ/野萱草 ススキノキ科

    長く伸びる花茎の先端に赤橙色の花をつける、

    花は一重のラッパ状で 朝開き夕方には閉じてしまう。

        赤が強くでるベニカンゾウは品種、

    仲間のヤブカンゾウは八重咲きで見分けられる。

   

 

 

  キハギ/木萩 マメ科

   ハギは「萩」で文字通り秋の花。

   キハギは7月頃から9月が花期、ハギの花は紫色を連想

   するが、本種は淡紫色と白色、ときに黄色を帯び同定しやすい。

   和名は木立になることから。  

   

 

  アカメガシワ/赤芽槲 トウダイグサ科

   枝先につく赤い若葉が特徴のひとつ。

   パイオニア樹種と呼ばれ、林地に裸地があると

   最初に芽吹くことで知られる。

   雌雄異株で雌花をつける雌株、雄花の雄株が別々、

   雄しべの花粉が見えるのでこれは雄株。

 

 

  こちらは雌花をつける雌株。

 

 

  コナラ/小楢 ブナ科

   里山の中心的存在のコナラ。花を終えて早くも

   どんぐりが姿を見せて来た、しかしまだ赤ちゃん。

   本種は春に花が咲き、秋には果実をつける一年生。

 

 

  クヌギ/橡 ブナ科

   こちらはどんぐりが出来るまでは2年を要する。

   どんぐりが入る殻斗が見えるのは昨年の春に

   花をつけたもので今秋完成する。

   葉柄の基部につくのが、

   今春の花でどんぐりになるのは来年の秋。

 

 

  クリ/栗 ブナ科

   春、真っ白な花をつけていたが、果実に変身し

   イガと呼ばれる殻斗が出来て来た。

   中央部に黄色に見えるのは雌しべの柱頭で

   クリになっても残る。

   イガの中に普通3個のクリが入る。

 

 

  ハナイカダ/花筏 ハナイカダ科

   葉の上に花が咲き、果実がつくという特徴をもつ、

   その姿が好まれ庭園にも植えられる。

   このような形態は日本の他の樹木にはないという。

   果実は黒く熟すると食べられ、甘酸っぱく美味しい。

   雌雄異株で、果実は雌株につく。