Vol.672

 

      短い梅雨が終わり暑い夏が来た

    いつもより早く訪れた猛暑

    夏にふさわしい暑さかもしれないが

    体にはかなりの負担

    里山は春の花が終わり

    次々と果実に変身中   

 

   

  スイレン/睡蓮 スイレン科

         暑い夏の到来、やはり水辺の植物がふさわしい。

   午前開いた花はちょうど見頃、が夕方には閉じてしまう、

   2、3日これを繰り返した後、水没して果実をつける。

   別名のヒツジグサは未の刻に花が全開することから。

 

  

  

  ヤマアジサイ/山紫陽花 アジサイ科

   アジサイは雨に似合うとか、もう見頃が過ぎた。

   装飾花を持つアジサイは見分けが難しいが、

   本種は装飾花がやや小さく、葉が柔らかで細長い。

   花は額咲型、宮城県南部が自生北限で以北は

   変種のエゾアジサイになる。 

 

 

  ノリウツギ/糊空木 アジサイ科

   花がピラミッド状でアジサイの仲間。

   花期は6月~8月頃で日の当たる林地に、

   真っ白な花をつけるので見つけやすい。

   昔、樹皮からとれる糊を和紙のつなぎとして利用した 

   のが和名の由来。

 

 

  イワガラミ/岩絡み  アジサイ科 

         花がアジサイに似ているが別のイワガラミ属。

   名前のとおり樹木や岩などに付着根を出し

   張り付いて成長するつる性植物。

   装飾花のがく片1枚つくのが特徴。

               

 

  ムラサキシキブ/紫式部 シソ科

   秋に完熟する果実の色から紫式部を連想したのが

   名の由来。花を見ると雌しべが雄しべよりも飛び

   出しているが、自家受粉を避けるためと考えられる。

   全体に無毛で果実は仲間のヤブムラサキより小さい。

 

 

  シラキ/白木 トウダイグサ科

   これは花で同一の木に雌花と雄花一緒につける、

   つまり雌雄同株。

   基部に白く開いているのが雌花でその上部は全て雄花。

   和名は樹皮が白いことによる、紅葉の発色が素晴らしく

   鮮やかさはトップクラス。

 

 

  ヒメジョオン/姫女苑 キク科

   山地だけでなく道路脇などでよく見かける帰化種。

   春に咲くハルジオン、今頃は両方咲くことも。

   見分けは本種の茎が内実、ハルジオンは中空。

   

 

  ドクダミ/ 蕺草 ドクダミ科

   山地よりも田んぼや畑の周囲に群生する、

   花期を迎える今頃、真っ白な花は圧巻。

   白く花弁のように見えるのは総苞片で4枚、

   花穂に黄色く見えるのは小花。

 

 

 

  ヤエドクダミ/八重蕺草 ドクダミ科

   ドクダミの一種で品種になっている。

   花は棒状の花序に真っ白な総苞片を八重につける、

   庭植えとして見かけることが多い。

 

  

 

  ホタルブクロ/蛍袋 キキョウ科

   初夏、草地や林地の脇などに鐘型の

   花を咲かせる多年草。

   がく片の間に小裂片が反り返るのが特徴のひとつ、

   花は淡紫色ないし白色。両性花で自家受粉を

   避けるため、雄しべ、雌しべの順に成熟する。

 

 

  雄性期で底に見える雄しべが

  花粉を飛ばし終えている。

 

 

  雌性期で雌しべの柱頭が3つに開き

      受粉体制になっている。

  

 

 

  サツキ、今年の見納め