Vol.660

    穏やかな2022年の幕開け 

    葉が落ちた枝に新雪が乗り

    化粧したかのよう

    枯れ木残らず花が咲くとはこのことか

      

 

   綿のような雪

 

 

  イイギリ/飯桐 ヤナギ科

   葉が落ちた木々の中、真っ赤な果実がブドウの房状につき目立つ。

   里山などに点状に自生し、公園や庭木としても植えられる。

   和名はその昔、葉で飯を包んだことから、

   雌雄異株で果実がついているのでこれは雌株。

 

 

   鈴なりの果実

 

 

     キササゲ/木豇豆、楸 ノウゼンカズラ科

    ササゲに似た細長い果実をつける、

    種子の両端に糸状の毛がつき、さやが割れると風に乗って飛散する。

        キリに似た葉3枚を輪生につけ、3輪生と呼ばれる。

    当地方に自生種があるが、植えられたものからの逸出とされる。

    

 

  果実は約30cmと細長い 

 

 

  マンサク/満作 マンサク科

   マンサクの冬芽(花芽)、もうこの時期から芽がふくらみ

   花弁一部をのぞかせている。名の由来は春早くに「まず咲く」

   など諸説がある。ともあれ早春雪の中でも花をつける。

 

    

   リョウブ/令法  リョウブ科

    リョウブの冬芽、冬芽を保護する芽鱗が陣笠状になることで知られる。

    未だ片側しか開いていないが・・・・。

    冬芽の下に扁平な丸は葉が落ちた痕、つまり葉痕、

    その中央部に飛び出ているのが維管束痕で1個。 

 

 

  マルバアオダモ/丸葉青梻  モクセイ科

   冬芽、丸く青紫色で独特な形、やはり芽鱗で覆われている。

   野球のバットを作る木として知られる。

   和名「アオ」は、枝を水に漬けると青くなるため、

   「タモ」はトネリコのことを言う。 

 

 

   ニワトコ/接骨木 レンプクソウ科

     冬芽、球形は混芽で花芽と葉芽が一緒、細長いのは葉芽。

     春に最も早く芽吹きそして花が咲かせ、夏には真っ赤な果実をつける。

     漢名の接骨木は乾燥させた枝葉を言い、骨折や打撲の治療に用いたと言う。