Vol.658

 

  コロナ禍に振り回された一年

   来年こそは安寧な年であることを願う

  アクセスいただきありがとうございました

  

 

  ジャノヒゲ/蛇の髭 キジカクシ科

   細い葉に隠れるように下向き咲く小さい花、

   目にする機会は少ないが果実は美しい。

   特に陽が当たるとルリ色に光る。

   和名は葉の形に由来。

 

  

  アオキ/青木  ガリア科

   春につけた花が赤い果実に変身。

   普通これから来春にかけて青い実から赤に成熟する、

   春には赤い実と花が一緒に見られる。

   和名は枝が緑から、雌雄異株で実をつけているので雌株。  

 

 

  マユミ/ 眞弓 ニシキギ科

    紅葉も美しいが葉が落ちて残った果実もひと際美しい。

    花びら4枚、果実も4つに割れる4数性。

    昔、この木から弓を作ったのが名の由来。

    

 

  ナガバノコウヤボウキ/長葉の高野箒 キク科

    完熟した果実、花はキッコウハグマなどの花に似て

   10個ほどまとまって咲く。果実は真っ白に見える冠毛がつき、

   散布する種子を手助けする。

   宮城県以南に分布し、葉が細長いことがコウヤボウキとの違い。             

 

 

   ツクバネ/衝羽根 ビャクダン科   

    ツクバネの果実、すでに完熟し強い風に

    乗って旅立ちを迎えている。丸い種子が入る果実、

    4枚の羽根は飛散する際にプロペラになる。  

    半寄生植物で他の樹種から一部養分をもらう。

    雌雄異株で実をついているのでこれは雌株。   

 

 

     オニグルミ/鬼胡桃 クルミ科

    先端が冬芽でT字形に見えるのは葉が落ちた跡、つまり葉痕。

       羊の顔に似ると言われるが・・・・・・。

    目や口を思わせる3個の突起は維管束痕。

    雌雄同株で雌花は真っ赤、雄花は細長く垂れる。

    猿などの野生動物だけでなく、我々の食卓に上る。 

 

 

  クズ/葛 マメ科

    繁殖が旺盛で嫌われる存在、葉痕は動物の顔に

   似て可愛らしい。

    3個の突起は維管束痕、冬芽はその上両側に

    上向きに尖って見える。

    秋の七草のひとつ、根からデンプンをとり葛粉を作る。

 

 

  ハイゴケ/ ハイゴケ科

    地面を這いながら成長するコケ、夏には雨が少なく

    休眠状態で枯れているように見えるが、このところの雨に支えられ、

    完全に復帰したところ。寒さもなんのその。

 

 

  シシゴケ/シッポゴケ科

   木の根などに生え、大きな群落を作る。春から夏に

   かけて密生する葉はビロード状で美しい。

   晩秋には丸く見える無性芽(ムカゴ)がつき、見分けやすくなる。

 

 

    コツボゴケ/チョウチンゴケ科

    都市部の公園や庭などに普通に見られ一大群落を作る。

   コケと言えば尖った葉を連想するが、本種は広い葉がつき見つけやすい。

   近くの公園に足の踏み場もないほどの群落地があり、

   春につける黄緑色の新芽は特に美しい。