VOl.656

 

  

  赤、橙、黄など色鮮やかな紅葉

  雪の便りとともに終盤へ 

  紅葉もまもなく見納め

    

 

  イロハモミジ/伊呂波紅葉 ムクロジ科

    紅葉の中で最も美しく真っ赤に発色する。「イロハ」は葉が7裂することから。

    「モミジ」は葉が寒さにより、「揉み出ずる」ように色づくが名詞の「モミズ」に、

    転訛して「モミジ」 になったとされる。裂片の 鋸歯は二重で粗い。

    イロハカエデやタカオモミジとも呼ばれる。

    その美しさから公園や庭木などに植えられる。

 

 

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     オオモミジ/大紅葉 ムクロジ科

    葉は7つ~9つに裂け、鋸歯は全体に小さく整然としている。

    紅葉は赤、橙、黄に発色するが変異がある。

    紅葉は木の持つ特性もあるが、陽光の当たり具合が発色を左右する。

 

 

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  ヤマモミジ/山紅葉 ムクロジ科

    オオモミジの変種で大きな違いは鋸歯が大小二重になっている。

    オオモミジは太平洋側に多く、本種は日本海側に多い。

    発色はオオモミジに大差ない。

 

 

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   アオハダ/青膚 モチノキ科

    淡い黄色に発色し黄葉と呼ばれる。葉は短枝に

    束になってつく束生、雌雄異株で雌株には赤い実がつく。

        どの紅葉も透過光(逆光)で見るとより美しく見える。

 

 

   シラキ/白木 トウダイグサ科

    紅葉は赤、橙、黄とコラボして発色し、紅葉の美しさは

    よく知られるところ。和名は樹皮が白っぽいことから、

    雌雄異株で雌株には果実がつく。

 

 

 

  ウリハダカエデ/瓜膚楓 ムクロジ科

   和名は樹皮がマクワウリの膚に似ることから。

   葉が5角形、紅葉は赤、橙、黄に発色する。

   「カエデ」は葉が蛙の手に似ることから。

 

 

  メタセコイア/ ヒノキ科

   中国原産の落葉針葉樹、葉が線形で秋に赤や橙に発色し落葉する。

   葉と枝は対生につき、仲間のラクウショウは互生につく。

   樹高が高く成木はよく目立つ。公園や緑化木として植えられる。

      

 

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  カジカエデ/梶楓 ムクロジ科

    葉の形が美しい大型のカエデ、カナダ国旗に似ているが

    国旗はサトウカエデを模したもの。

    紅葉は橙、黄に発色する。

 

 

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    ジャゴケ/蛇苔 ジャゴケ科

    沢沿いの湿地に生えるコケ、和名は蛇の鱗のような模様が見られることから。

    住宅の周りの水場などにも密生し疎まれる存在。

    コケの分類で苔類に区分される。