Vol.655

 

  今年は紅葉が例年より早い

  高山から里山、市中公園とかけ抜けた紅葉

  終盤を迎えている

  

 

  メグスリノキ/目薬の木 ムクロジ科

   3出複葉のカエデ、鮮やかなサーモンピンクや赤色が際立つ紅葉。

   幹、枝などの煎汁を洗眼に使用したのが名の由来。

 

 

 

     ハウチワカエデ/羽団扇楓 ムクロジ科

    赤色の発色を楽しめる紅葉、名の通り大きめの葉は7~9の裂片。

    葉が大きく仲間のカエデの見分けとして葉柄は葉身の半分以下が目安。

    雄性同株で雄花と両性花をつける。

 

 

 

    シラキ/白木 トウダイグサ科

    あまり名は知られないが、紅葉の美しさは抜群。

    赤色、黄色、橙色のコラボが楽しめる。

 

 

     シラキをアップすると、

   陽光が当たらない部分は赤色が出ていない。

 

 

  サンショウ/山椒 ミカン科

   葉が羽状複葉できれいな黄色に発色する。

   もう間もなく落葉のシーズン、葉が落ちると

   対生につくがトゲがよく見えるようになる。

    

 

 

   ウリハダカエデ/瓜膚楓 ムクロジ科

    葉は3~5つに裂け5角形状になる。葉が大きく紅葉は

    赤色や橙色に発色する。

    樹皮がマクワウリの模様に似るのが名の由来。

 

 

 

   コウヤノマンネングサ/高野の万年草 コウヤノマンネングサ科

    これがコケと思わせるコケ、姿や名前もまるで異端児。

    山地の比較的湿度の高い沢地に自生し、

    一度見ると忘れることはない。 

 

 

 

     果実(実)アラカルト Ⅵ

         秋が深まり果実は完熟し、風による飛散、野鳥の来訪待ち。

     秋の訪れとともに始まった種子の旅立ちはまもなく終盤を迎る。

    今回で終わりとします。

 

 

  ㉞ヤブムラサキ/藪紫 シソ科

     枝や葉など全体に毛が多く、葉の両面に触れるとフサフサ感がある。

     果実は仲間のムラサキシキブより大きいが数は少ない。

 

 

  ㉟ヤブコウジ/藪柑子 サクラソウ科

     真っ赤な実は冬期間積雪中でひと際目立つ。

     別名十両と呼ばれる、他はマンリョウ(万両)、センリョウ(千両)、

            タチバナ(100両)アリドオシ(1両)。

 

 

 

  ㊱ニシキギ/錦木 ニシキギ科

     名の通り紅葉の美しさを錦に例えたもの。太陽光が左右するものの

     真っ赤に発色する。枝にコルク状の翼がある。

     本種の翼がないのがコマユミと呼ばれる。 

 

 

    ㊲カマツカ/鎌柄 バラ科

    果実にイボ状の皮目があるが、ちょっと過熟気味でわかるかな。

    葉に特徴があり、葉の最大幅が先端近くになり同定しやすい。

    鎌の柄に使われたのが名の由来。

 

 

     ㊳モッコク/木斛 ハナシノブ科

     関東以西に自生するが、当地でも庭木から逸出したと思われる

     自生種がある。

     枝葉が密生しその端正さは「庭木の王様」と呼ばれるという。

     これは公園に植えられたもの。

 

 

      ㊴シャリンバイ/車輪梅 バラ科

     葉や枝が車輪状につき、梅に似た花をつける。

     秋にはこのような果実をつける。

     宮城以西に自生し、奥松島周辺などに見られる。

     庭や公園などの植え込みとして植えられる。