Vol.652
雨模様が続き
そして寒さも一気に加速
日一日と変わる里山
残らずウォッチしたいのだが
弱い秋の陽ざしにコスモス(秋桜)が良く似合う
シロヨメナ/ 白嫁菜 キク科
林間の半日陰に白い野菊を見つけたらシロヨメナに違いない。
しかも真っ白な花を密接につけるので見分けやすい。
野菊の中で花は遅い方だが、今年は早くから咲いている。
ハッカ/薄荷 シソ科
シソ科特有の唇形花をつける。
草全体にメントールを多く含みさわやかな香りがし、
近づくだけでその香りが。
アメリカオニアザミ/亜米利加鬼薊 キク科
たまたま訪れた海岸の堤防で見つけた。
外来種で茎高0.5m ~ 1.5m、7月~10月が花期、淡紅紫色の花をつける。
全体に鋭いトゲがあり接近注意。
アメリカセンダングサ/亜米利加背高五加 キク科
アメリカからの帰化植物で道端や空き地などに自生する。
花の周りに総苞片が目立ち、果実はとげがあり、
衣服などに付着する。つまり引っ付き虫。
その果実
シュウカイドウ/秋海棠 シュウカイドウ科
中国からの帰化した園芸種。8~10月にかけて淡紅色の花をつける。
雌雄同株で雌花と雄花を別々につける。
花後、種子をつけるが、葉柄の基部にムカゴもつける。
和名は中国名「秋海棠」の音読み。
雌花(左側)と雄花(右側)
葉柄の基部につくムカゴ
左側が根元
果実(実)アラカルト Ⅲ
引き続き樹木、野草の果実をウォッチします
⑭ナツハゼ/夏黄櫨 ツツジ科
黒く成熟し果実は、ブルーベリー似て甘く食べられる。
果実の一部にガクの名残の線が入る。
和名は夏にハゼノキのように色づくことに由来。
⑮オトコヨウゾメ/男ようぞめ レンプクソウ科
仲間のガマズミは果実を上向きにつけるが、本種は
さくらんぼのように下向きにつける。
秋には葉は赤く紅葉し美しい。
⑯ノイバラ/野茨 バラ科
野原などに自生するつる性植物、「イバラ」は、とげがある木のこと。
実の先端にある輪はガクの跡、果実は熟すれば真っ赤に色づく。
⑰ウド/独活 ウコギ科
ウドが花から果実へ移行状態にある。
雌雄同株で雌花と雄花が別々につく。
白花は雄花で雄しべが見える。雌花は花が終わり緑色の果実に、
完熟した果実は黒色に。
⑱ウツギ/空木 アジサイ科
「ウノハナ」の名で知られる白い清楚な花はこんな形の
果実に変身している。
完熟すると上部が開き細かい種子を飛散させる。
⑲リョウブ/令法 リョウブ科
真っ白な花が終わり果実が出来上がりつつある。
穂状に多くの果実をつける。
特徴として葉柄や葉の主脈が赤味を帯びることが多い。
⑳ネジキ/捻木 ツツジ科
初夏、スズランに似た白い花がこんな果実になっている。
樹皮の裂け目がやや捻じれていることにこの名がある。
冬期、冬芽が真っ赤になり、美しく三大冬芽と呼ばれる。