VOL.637

 

   サクラの開花が早かったように

   今年は季節の移りが早い

   南から梅雨の便りが

   梅雨入りも早いのかな

      

 

    初夏を思わせる青空

    左がケヤキ、背が高いのはメタセコイア

 

 

  ホオノキ/朴ノ木 モクレン科

   日本の樹木で最大の葉と花をつける落葉高木。

   花茎約15cmの大柄な花が咲き甘い香りが広がる。

   大きい葉は昔、食べ物を載せたり包んだりした。つまり「包の木」とも。

   

 

  ヤブデマリ/藪手毬 レンプクソウ科

   アジサイに似て中央に両性花、周りに真っ白な大きい装飾花をつける。

   花の数が多く樹姿全体が白く見える。

   和名は藪に生え丸い花序を手毬に見立てた。

 

 

 

   装飾花の花びらは5枚、その中の1枚が極端に小さい。

 

 

    ヤマボウシ/山法師 ミズキ科

    遠くから見ると葉の上が真っ白、まるで雪が積もったように見える。

    小さい花が多く集まり球形の花序、 

    真っ白で花弁に見える4枚は総苞片で先端が尖る。

    和名は丸い花序を法師の頭に、白い総苞を頭巾に例えた。

 

  

  

     中央の緑色が球形の花序、点に見えるのが

  1個の花で未だつぼみ

 

 

  タニウツギ/谷空木 スイカズラ科

   日当たりのよい谷地などに株立ち状に生える。

   花はラッパ形のピンク色で数多くつけ、周りが華やかに見える。

   和名は茎が中空で谷に生えることから。

       

  

 

  花は浅く5裂し雄しべ5個、雌しべ1個で

  柔らかい雰囲気

 

 

  マルバシャリンバイ/丸葉車輪梅 バラ科

   幹は株立ち状に分岐し樹高が低い。

   花びらが5枚、白いウメのような花をつける。

   海岸地に自生するが公園、庭木として植えられる。

   和名は葉が輪生し花が梅に似ていることから。

 

 

  ムベ/郁子 アケビ科

    アケビに似た果実をつけるが完熟しても裂開しない。

    花はがく片が6つに割れ、表面は黄白色、

    つる性植物で常緑性。雌雄同株で写真は雄花。

    漢字名の「郁子]はどんな意味、調べて見ると

    「郁」は香りが良いこと、「子」は実のこと、つまり香りのよい果実とのこと。

 

 

  ミツガシワ/三槲 ミツガシワ科

   5月頃咲き始める花、何時見ても花の形に魅入ってしまう。

   花は5裂し裂片の内側に白い毛を密生する。

   山地の湿地に自生し群生する。

   和名は葉の付き方が家紋の「三つ柏」に似ていることから。

 

 

  アヤメ/菖蒲 アヤメ科

    里山の初夏の風物詩で夏到来を知らせる。

    水辺の花を連想するが、比較的乾いた草地に生える。

    花は基部が黄色っぽく、紫色の網目模様がある。

    和名は花弁(外花被片)に網目模様があるなど諸説あり。  

 

 

  ミヤマヨメナ/深山嫁菜 キク科

   春に咲くノギク仲間、まもなく他種のノギクも登場する。 

   花は淡青紫色で草むらの中でひと際目立つ。

    園芸種のミヤコワスレは本種から作られたもの。

  

 

  サワオグルマ/沢小車 キク科

   山地の湿地などに生える。茎は太く高さは60~80cmぐらい。

   沢地のヨシの中でよく目立つ。

   花は黄色で4~5cmと大きい。

 

      

  ギンリョウソウ/銀竜草 イチヤクソウ科 

   全体が真っ白で葉緑素を持たない腐生植物。

   純白の花弁、中心部の紫色は雌しべ、

   それを取り囲むように黄色は雄しべで、花は下向きにつける。 

   初めて見るとキノコに間違えてしまう、柔らかそうに見えるが意外に硬い。

   

 

  ハルザキヤマガラシ/春咲山辛子 アブラナ科

    ナノハナに似ているが?調べたら初めて出会い。

    4弁花の十字花で黄色の花をつける。

    外来種で別名セイヨウヤマガラシとも呼ばれ、

    歩道周辺や河川敷などに群生する。

 

 

  ヒルザキツキミソウ/昼咲月見草 アカバナ科

    道端や空き地などに見られる北アメリカ原産の外来種。

    花は花びらが4枚で淡いピンク、基部が黄色。

    ツキミソウは夕方開花するが、本種は未明に開き日中も咲いている。 

 

 

  クスダマツメクサ/薬玉詰草 マメ科

   外来種で空き地や芝生などに群生し全体が黄色っぽく見える。

   仲間のコメツブツメクサより花序が大きく球形。

   和名は花序が薬玉に見えることによるという。